IBM、クラウド支出管理のApptioを約6600億円で買収へ
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IBMは米国時間6月26日、クラウド環境のIT投資を管理、分析するためのクラウドサービスを提供するApptioを46億ドル(約6600億円)で買収すると発表した。
ワシントン州ベルビューに本社を置くApptioは、2007年に創業。企業のクラウドIT投資を最適化するためにIT支出やリソースの利用状況を可視化、分析、管理する取り組み(FinOps)を支援している。1500社以上の企業を顧客に持ち、これにはFortune 100企業の半数以上が含まれるという。Amazon Web Services(AWS)、Microsoft、Google、Salesforceなどをはじめとする主要なクラウド企業と連携している。
企業は近年、急速にデジタルトランスフォーメーションを進めており、複数のパブリッククラウドとプライベートクラウドが混在するハイブリッドクラウド環境を採用することが増えた。そのため、企業のIT環境は大規模で複雑なものになっており、複数のクラウド環境にまたがるリソースやIT投資を最適化することが難しくなっている。Apptioが提供しているのは、そうしたIT投資のコストや利用率を分析して、最適化・管理するためのサービスだ。
IBMはかねてハイブリッドクラウド市場を重視する戦略を掲げており、ハイブリッドクラウド・マルチクラウド環境を採用する企業をターゲットとしたサービスを多数展開している。今回のApptio買収は、同社の戦略との相乗効果を狙ったものだ。IBMによれば、この買収によってApptioはIBMのさまざまなIT自動化ソフトウェアを利用できるようになる一方、IBMはApptioが把握している匿名化された企業のIT支出に関する情報から恩恵を受けることができるという。
買収はIBMの手元資金で行われ、買収完了時期は2023年後半になる見込みだ。