インフォステラ、グローバル人事プラットフォーム「Deel」活用–コストを抑え海外進出
今回は「インフォステラ、グローバル人事プラットフォーム「Deel」活用–コストを抑え海外進出」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
米国発のグローバルHR企業のDeelは、宇宙事業を展開するインフォステラがグローバル人事プラットフォーム「Deel」を活用し、現地法人を設立・維持するコストをかけずに優秀な人材の採用に成功したと発表した。インフォステラではこれまでに、Deelの人事プラットフォームを利用して米国やドイツに在住する現地人材の雇用を実現している。
インフォステラは、Deelの人事プラットフォームを導入することで、優秀な現地の人材を容易に採用できるようになった。雇用契約もDeelに用意されているテンプレートを使えば、スムーズに手続きを進めることができる。現地の人材にとっても、彼らの居住国で整備されている従業員としての権利を享受でき、税務申告や社会保険加入の心配もないというメリットが得られた。
これにより、最低でも年間数百万円を考慮しなければならないコストをかけず、海外進出を実現できた。現地に管理部門を設置したり、税理士や弁護士と契約したりする必要もなく、あらゆる人事情報をDeelで一元管理し、支払いもDeelにまとめて行える。
インフォステラは2016年に設立されたベンチャー企業で、クラウドベースの周回軌道衛星向け地上局プラットフォーム「StellarStation」によるソリューション事業をグローバルで展開している。同社は、海外の顧客を獲得するための事業開発拠点を北米・欧州に構えようと検討していた。
しかし、現地法人を設立するには煩雑な手続きが必要であり、現地の法令に対応するための理解も欠かせない。また法人設立後にも税務申告などを継続的に行わなければならず、維持コストもかかる。そこで同社では、現地法人をその都度設置するのではなく、業務委託契約を結ぶ形で現地の人材を獲得する形をとっていた。
ただし、この形態では、現地で採用した人材は個人事業主として税務申告や社会保険加入を自身で行う必要があり、従業員としての雇用を望む候補者からは採用を断られるケースもあったという。
同社はこうした課題を解決するため、「代替雇用(EOR)」サービスの検討を重ね、「Deel」を採用することとした。「Deel」について同社は、直感的に操作できる管理画面を備え、雇用に関する情報を一元管理できる利便性の高いサービスだと評価している。また現地の法律手続きなどはDeelが対応し、雇用契約書についてもテンプレートが用意されていることも採用の決め手になったという。
今後同社では、サービス拡大を進めていく予定で、そのためには、世界中の顧客の満足度を高めるために24時間365日のサポートが必要になることから、Deelを活用して全ての時間帯をカバーできるようなチームを構築することも検討しているという。