富士ソフト、1万人の社内検証を基にした「ChatGPT」導入をサービス化
今回は「富士ソフト、1万人の社内検証を基にした「ChatGPT」導入をサービス化」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
富士ソフトは8月3日、企業顧客専用のセキュアな「ChatGPT」環境の構築を支援する新サービス「Azure OpenAI Service導入支援 powered by ChatGPT」を発表した。このための専門組織「データ&AIソリューショングループ」も新設している。
新サービスは、Microsoftの「Microsoft 365」と「Azure OpenAI Service」を使って、企業顧客専用のChatGPT環境を構築する。導入企業では、「Microsoft Teams」上で生成AIの対話機能を業務に活用できるようになる。
富士ソフトはMicrosoftのパートナーの1社で、ChatGPTについても、米OpenAIによる公開直後からMicrosoft 365とAzure OpenAI Serviceを組み合わせた同社専用の環境を構築し、約1万人の従業員が業務への活用といった社内検証を続けているという。
ChatGPTの企業導入では、導入組織側が機密性の高いデータなどを適切に扱わないままChatGPT側に送信してしまうことによるセキュリティリスクなどが懸念され、あらかじめChatGPTを利用する際のルールなどの整備やユーザー教育、セキュリティ対策などの取り組みが必要になる。
富士ソフトは、上述の社内検証を通じて同社独自の技術によりセキュアなChatGPTの利用環境を構築しているとし、新サービスはその経験やノウハウを基にしているとのこと。新組織は、Azure OpenAI Service関連の導入支援に特化する。
同社は、新サービスを通じて顧客が利用するデータを同社が構築する顧客専用環境だけで使用し、Microsoft側でのAzure OpenAI Serviceでの学習やサービス改善などには使用せず、Azure OpenAI Serviceへの問い合わせ完了後に即時削除して、履歴情報も残さないと明言している。
なお、環境構築で用いるChatGPTは「GPT-3.5」になり、「GPT-4」へのアップグレードは別途利用申請や環境改修が必要になるとしている。