キング醸造、AIを活用した需要予測で食品ロス削減を目指す
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調味料を製造するキング醸造は、ノーコードAI予測プラットフォーム「UMWELT」を導入した。同プラットフォームを提供するトライエッティングが発表した。
UMWELTはさまざまな数量を予測できるノーコード予測AI。「Excel」データと連携することによりCSVをAI化し、業務を効率化できるという。データクレンジングなど非常に手間のかかる前処理部分を自動処理できるアルゴリズムや、AI部分である機械学習(ML)や需要予測などの計算、解析に必要なアルゴリズムを搭載している。またExcelなど各種ファイルに解析結果を結合でき、各種BIツールとの連携も可能だ。
兵庫県に本社を構えるキング醸造は、「日の出料理酒」などの家庭用みりん風調味料・料理酒を中心に販売している。同社は、同プラットフォームを活用し、予測するSKU数(品目数)が多い中でも出荷予測のばらつきを減らし、在庫過多・欠品の発生および予測作業での工数低減を目指すという。
事前検証では、指定された品目において、既存の手法で算出した予測値とUMWELTで算出した予測値を、実際に売れた数(実績値)と比較して検証を行った。その結果、UMWELTで算出した予測値の方が高い精度を示したという。
UMWELTについてキング醸造は、従来の予測手法よりも予測結果が良く、基幹システムや受発注システムのデータのみで良い精度の予測結果が出たことから導入に踏み切った。また、アウトプットにおいて月間/週間など時間の単位を変更でき、出荷拠点ごとの出力が可能なこと、原材料の予測などを他部署へ展開できることも採用のポイントになったとしている。