南阿蘇村と凸版、需給マッチングプラットフォーム実証–農産物の地産地消を支援

今回は「南阿蘇村と凸版、需給マッチングプラットフォーム実証–農産物の地産地消を支援」についてご紹介します。

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 熊本県南阿蘇村(南阿蘇村)と凸版印刷は、南阿蘇村および近隣地域で収穫された農産物の地元での消費に向けて、地域の生産者と実需者をアプリ上でつないで需給情報をマッチングさせる実証実験を2023年8月28日~2024年3月31日に実施している。

 実証では、凸版印刷が開発した農産物需給情報のマッチングプラットフォーム「ジモノミッケ!」の南阿蘇版を構築・活用する。南阿蘇版では、従来の米や青果に加え、冷凍野菜やドライフルーツなどの一次加工品を追加し、ダッシュボード機能も搭載する。

 凸版印刷が2022年7月に開発したジモノミッケ!は、第1弾として2022年に福島県会津若松市で実証実験を実施した。同社は2030年度までに、関連受注を含めて10億円の売り上げと、全国の卸売市場など50拠点での導入を目指している。

 直感的に操作ができるインターフェースを提供し、生産者は「供給情報」、実需者は「需要情報」をPCやスマートフォンで登録できる。入札や落札などマッチングの状況はリアルタイムに確認でき、マッチング後は指定日時に専任の配達員が農産物を集荷し、実需者に納品する。また無線通信タグを貼付したコンテナーによるトレーサビリティーや温度管理が可能な仕組みを導入し、安全な物流体制を構築できるという。

 今回の実証では、参加者にアプリを提供してマッチングを行い、マッチングの成立後、専任の配達員が生産者の軒下で農産物を集荷し、実需者に納品する。参加者は、農産物生産者については南阿蘇村と近隣地域の20社を目標とし、宿泊施設、介護施設、飲食店、飲食加工業者、小売店などについては30社を目標としている。

 南阿蘇村と凸版印刷は、実証による効果検証を経て、2024年4月からジモノミッケ!南阿蘇版の本格導入を目指す。

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