「ChatGPT」を使ったアプリ開発–プロセスごとの活用方法とプロンプト例
今回は「「ChatGPT」を使ったアプリ開発–プロセスごとの活用方法とプロンプト例」についてご紹介します。
関連ワード (「ChatGPT」利用のヒント、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
悪い知らせを先にお伝えしておくのがいいだろう。「ChatGPT」にアプリ内購入ありの「iPhone」アプリを作成させて、100万ドルを稼げると考えているなら、その見込みはない。
この予測を先に書いたのは、製品を構築する方法を解説するたびに、次のようなことを言ってくる人が何人かいるからだ。(a)100万ドルを稼ぐアプリを作ってほしい。(b)100万ドル稼げるアプリの作り方を教えてくれる講義や書籍を紹介してほしい。(c)億万長者のプログラマーが一般人に隠している秘密のツールやプログラムを知りたい。(d)プログラマー仲間に自分を紹介してほしい。100万ドル稼ぐアプリを投機目的で他人のために作ってくれる人が1人はいるはずだから。
ソフトウェアビジネスとは、そういうものではない。ソフトウェアは非常に大規模で複雑だ。多くのアプリは、他のリソースの巨大なネットワークへの接続に依存しており、それらすべてを統合する必要がある。基本的に、多くのアプリは、人目につかず機能する巨大なコンピューティングインフラストラクチャーのフロントエンドにすぎない。他のアプリ、たとえばゲームの場合、多様なスキルを持つ人々のチームが連携して作業し、通常は何年もかけて1つのアプリを開発する。
さて、筆者はChatGPTがアプリ作成に役立つ可能性があると信じている。ただし、作業の大部分を代行してくれるわけではない。それは皆さんとチームの仕事だ。しかし、時間をある程度節約し、労力を大幅に低減できる可能性はある。それだけでもChatGPTを使う価値はある。
それでは、ChatGPTがアプリの作成にどのように役立つかを見ていこう。
iPhoneアプリは約200万種類、「Android」アプリは約350万種類ある。ユニークなアプリを考え出すのは容易ではないが、すでにライバルが大勢いるアプリを作るのも得策ではないはずだ。
それを調べるのに、ChatGPTだけを使うのはよくない。もちろんChatGPTも使用するが、次のような質問をしてみよう(編集部注:以下のプロンプトは、原文にある英語のプロンプトを和訳して記載しています)。「退職までの日数を教えてくれるiPhoneアプリは存在するか」
ただし、ChatGPTには2021年までのデータしかないことに注意する必要がある。そのため、たとえばChatGPTのプロンプトの作成を支援するアプリを作りたいとしても、ChatGPTはアプリストアに何があるか知らないだろう。だが、Googleの「Bard」なら知っている可能性がある。ChatGPTに聞いてみると、「この目的のために特別に設計されたiPhoneアプリは特にない」という回答だったが、Bardの答えは「ChatGPTプロンプトの作成に役立つiPhoneアプリがいくつかある」で、その後にアプリを列挙した。
もう1つできることは、「ChatGPT Plus」の使用だ。ChatGPT Plusは月額20ドルで利用できるChatGPTの有料版で、「WebPilot」をはじめとするプラグインにアクセスすることができる。WebPilotを有効にすると、ChatGPTでウェブ検索が可能になる。ご覧のように、これで利用できる答えが増える。クエリを洗練させて深く掘り下げていく必要があるが、もはや2021年の壁に阻まれることはい。
しかし、アプリの計画においては、基本的な市場調査以外にも多くの作業が必要だ。必ず機能性や特長を考え出して、ユーザーインターフェースのモックアップを作成することになる。ChatGPTのプロンプト作成に役立つアプリの構築というアイデアを続けるなら、以下のような質問が考えられる。