Deno、JavaScript用データストア「Deno KV on Deno Deploy」オープンベータに。分散環境でも強い一貫性、1GBストレージまで無料
今回は「Deno、JavaScript用データストア「Deno KV on Deno Deploy」オープンベータに。分散環境でも強い一貫性、1GBストレージまで無料」についてご紹介します。
関連ワード (設定、配列変数、開発等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
サーバサイドやエッジでのJavaScriptランタイムを提供するDenoは、JavaScript/TypeScript用のデータストアである「Deno KV」を、同社の分散ホスティング環境であるDeno Deploy上でオープンベータとして公開したことを発表しました。
DenoはもともとNode.jsよりも優れたJavaScript/TypeScriptランタイム実現する目的で開発されたため、データストアの機能は備えていません。
そのため、Denoでアプリケーションを開発し実行する際には、データを保存するためのデータベースをユーザーが用意する必要がありました。
そこで、今年(2023年)5月に、Denoに統合されたデータストアとして、JavaScriptの変数や配列変数、オブジェクトなどのあらゆる構造化された値が保存可能なキーバリュー型のデータベースとしてDeno KVが登場しました。
参考:Deno、JavaScript/TypeScriptのためのデータストア「Deno KV」発表。Deno本体にSQLiteを統合、分散環境では強い一貫性も提供
Deno KVには2種類あります。1つはDeno本体に統合されたSQLiteベースの「Deno KV」、もう1つはDenoの分散ホスティング環境であるDeno Deploy上でマネージドサービスとして提供されるFoundation DBベースの「Deno KV on Deno Deploy」です。
今回オープンベータとなったのは、このDeno KV on Deno Deployです。
Deno本体に統合されたDeno KVは今年(2023年)4月にリリースされた「Deno 1.33」で、すでに利用可能となっています。
FoundationalDBをベースにした分散データベース
Deno KV on Deno DeployのベースとなっているFoundationDBは、もともとAppleがオープンソースとして公開したNoSQLデータベースです。分散環境で高速に動作しつつトランザクション操作により全体としてデータの強い一貫性を実現できます。
Deno KV on Deno Deployは、このFoundationalDBのマネージドなエッジとして提供されます。
これによりユーザーは設定や運用を気にすることなく、高速かつスケーラブルで強い一貫性を実現したデータストアが利用可能です(結果整合性の選択も可能です)。
開発者は、トランザクション処理について意識する必要はあるものの、ローカル環境のDenoでDeno KVを用いて開発したアプリケーションを、そのままDeno Deployへデプロイして世界中のエッジで実行される分散アプリケーションとして実行することができます。
Deno KV on Deno Deployは、Deno Deploy外部からも利用可能。Amazon S3へのバックアップ機能も備えています。
価格も公開されました。1GBストレージ、1日当たり1万5000リード、1万ライトまでは無料で利用可能となっています。