馬と人類の歴史をロボットと人間の関係構築に生かすには

今回は「馬と人類の歴史をロボットと人間の関係構築に生かすには」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 動物がロボットに取って代わられるような未来は、ディストピアだと思う人もいるかもしれない。しかし、重い荷物を運んだり引っ張ったりしていた馬や、家畜や住宅を守っていた犬などの働く動物は、すでに自動車やIoTの警報システムなどの機械に取って代わられている。

 実際、別の種類の機械が人間のために複雑な作業をこなしているような領域、特に医療、教育、製造の分野では、さらなる変化が起こりつつある。

 最近ではロボットが不可欠な存在になりつつある。ロボットが高齢者のコンパニオンとなって精神的、肉体的に重要なサポートを提供する例や、組立ラインの作業員として人間と一緒に働く例もある。

 とは言え現状では、人間とロボットの相互作用に関して指針となるような原則は存在しない。効率を最大化し、混乱を最小化するためは、人間とロボットがどのようにコミュニケーションを取り、あるいはどのように絆を結ぶべきかを考えていく必要がある。

 SF作家のIsaac Asimov氏は、人間とロボットの関係に関する枠組みを作ろうとした初めての人物だ。同氏は1942年に「ロボット工学3原則」を生み出した。

 これは、「ロボットは人間に危害を加えてはならない」、「第1原則に違反しない限り、ロボットは人間の命令に従わなければならない」、「第1原則、第2原則に違反しない限り、ロボットは自分自身を守らなければならない」というものだ。

 AIによって人類の滅亡が間近に迫っているとも言われる中では、Asimov氏のロボット工学3原則は、多少漠然とはしているものの、賢明な処方箋であるように思えるかもしれない。

 残念ながら、この3原則は単純過ぎるため、実際にロボットを設計する際に生じる複雑な問題に十分に対処できるわけではない。

 あるいは犬の振る舞いを研究し、犬がどのように主人との関係をどのように築いているかを考えれば、この問題の参考になるかもしれない。イヌ科の動物は、人間に従うだけでなく、交流を楽しんでいるようにも見えるからだ。

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