オラクル、標準のPostgreSQLより最大3倍速い「OCI Database with PostgreSQL」を正式サービスとして提供開始
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オラクルはOracle Cloud上でPostgreSQLをマネージドサービスとして提供する「OCI Database with PostgreSQL」の正式サービス化を発表しました。
同社はデータベースに最適化されたストレージ(DbOS:Database Optimized Storage)を用いることでトランザクション処理エンジンがストレージ層から切り離されており、これにより標準の PostgreSQL 構成と比較して最大3倍の性能向上が実現されているとのことです。
DbOSは、異なるアベイラビリティドメインに分散配置されたストレージで構成された仮想的な共有ブロックストレージです。ストレージ間でクオラムベースのレプリケーションが行われています。
DbOSによる共有ブロックストとレージに対して、それぞれ異なるアベイラビリティドメイン上で実行される1つのプライマリと複数のリードレプリカのPostgreSQLがアクセスすることで、PostgreSQL自身が備えているレプリケーション機能を使うことなく、同期された1つのPostgreSQLクラスタとして高い可用性と高性能を実現します。
DbOSのストレージアーキテクチャーは標準のPostgreSQLと完全に互換性があるため、既存のPostgreSQLワークロードからの移行や、OCI Database with PostgreSQLから標準のPostgreSQLへの移行も容易に可能となっています。
データを失うことなくフェイルオーバー、高いスケーラビリティも実現
DbOSを用いる仕組みによって、万が一プライマリノードに障害が発生して別のノードにフェイルオーバーすることになったとしても、新しく昇格したプライマリノードはデータを失うことなく引き継ぐことができます。
さらに複数のアベイラビリティドメインにまたがるクラスタ構成によって99.99%の高可用性も実現。
レプリカノードを追加することによる水平スケーラビリティと、レプリカノードの性能を単体で向上させることによる垂直スケーラビリティの両方に対応します。
データベースの運用はデプロイからセキュリティ更新、自動スケールまでクラウドによって処理されるマネージドサービスとなります。