KDDI、通信設備の故障対応業務にCelonisを導入

今回は「KDDI、通信設備の故障対応業務にCelonisを導入」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 KDDIは、通信設備の故障対応業務において、業務プロセスの可視化や分析を行うツールの「Celonis」を導入した。Celonisの日本法人が発表した。

 KDDIは、5G対応基地局の全国展開を急ピッチで進めており、基地局や通信施設の設備の監視による障害の検知・保守は、極めて重要な業務の一つという。同社では、全国各地の通信施設を常時監視し、設備障害時は業務委託先が全国数万カ所の基地局に即座に駆け付けて、機器交換などの故障対応を速やかに行っている。

 しかし、故障対応の業務プロセスが複雑化して、一部に非効率な部分があったとのこと。そこで業務改善プロジェクトを立ち上げて要因を調べた結果、新サービスや設備導入に伴う現場担当者の創意工夫が結果的に業務を複雑化、非効率化させていたことが判明。これにより業務プロセスを可視化して、変更に気付く仕組みの導入を判断し、Celonisを導入した。

 業務改善のため、同社はまずビジネスプロセス管理(BPM)を導入し、一部業務自動化のためRPAも採用した。Celonisを使って、BPMやRPAなどの実行結果を収集・分析・改善する。Celonisの導入理由は、世界で実績があり、データの収集・加工・蓄積・分析・活用を1つのプラットフォームでできることや、通信事業者規模のデータ量にも対応して分析から改善策ができることだったという。

 Celonisの導入着手は2019年で、Celonisを使う上での留意点を明確化にし、2020年から業務改善を目的とした本格的なシステム開発を進める。現在は適用対象の業務プロセスを拡大している。従業員が自分でダッシュボードを作成し、業務データを参照して、通信機器などの故障交換時の業務効率化などを図っているという。業務で扱う全データをCelonisに蓄積して、運用現場担当者が情報をリアルタイムに集約し、課題に追究できるようにもなったとしている。

 今後KDDIは、故障対応業務以外のCelonisの適用領域の拡大を検討していくという。

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