Arasと竹中工務店、PLMを活用した施工部門向けの建設デジタル基盤を構築へ
今回は「Arasと竹中工務店、PLMを活用した施工部門向けの建設デジタル基盤を構築へ」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Arasは1月9日、竹中工務店と共同で製品ライフサイクル管理(PLM)による建設デジタルプラットフォームの構築を進めていると発表した。建設業界の施工部門向けに構築されるもので、PLM製品「Aras Innovator」を基盤とする。概念実証(PoC)も開始されている。
竹中工務店はものづくりの上流から下流までデータを一元的に管理・活用する仕組みが実現している製造業にならうことで、建設業における生産性の問題を解決できるとして今回の取り組みを進めている。製造業で実績があるAras Innovatorを活用し、データを「デジタルスレッド」化することにより、施工部門の効率化を実現する。デジタルスレッドとは、デジタルデータがスレッド(糸)で接続され、追跡可能な形でつながっている状態を指す。
竹中工務店は2021年11月、ビルディングインフォメーションモデリング(BIM)システムを中核に、プロジェクト管理システムやデータ基盤を連携させる建設デジタルプラットフォームを構築した。このプラットフォームは営業や調達などの既存の業務システムだけでなく、協力会社や顧客もつながることができる。
同プラットフォームでは協力会社がクラウドにデータをアップロードし、それを集約して全ての利害関係者が情報をシームレスに共有できる。しかし、プロジェクトの途中で運用主体が変わる建設業界特有の事情により、情報が途切れてしまうという課題が顕在化していた。この課題を解決するデジタルスレッドを可能にするプラットフォームとしてAras Innovatorを活用した検証を実施することとなった。
両社は、建設業にデジタルスレッドを取り入れ、データの共有やトレーサビリティー(追跡性)の実現を目指す。これにより、建設業のプロセス効率化と人手不足問題の解決に取り組み、効果的な解決策を見いだしていく。