予測と生成で営業活動を支援–セールスフォース、「Sales Cloud」の生成AI機能を提供
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セールスフォース・ジャパンは1月17日、「Sales Cloud」の生成AI機能を日本市場で一般提供すると発表した。同日には米SalesforceでSales Cloud担当プロダクトマネージメント シニアバイスプレジデントを務めるMaryAnn Patel(マリーアン・パテル)氏が登壇し、機能に関する説明を行った。
今回提供する生成AI機能は「Sales Emails(セールスメール)」「Call Summaries(通話サマリー)」「Call Exploration(通話探索)」の3つ。いずれも2月14日の提供開始を予定しているという。
Sales Cloud担当プロダクトマネージメント シニアバイスプレジデント MaryAnn Patel氏
Sales Cloudは、営業活動を支援するサービス。Salesforceが創業した1999年から提供している。営業活動や顧客情報の一元管理や売上予測をリアルタイムに管理できるほか、同サービスにはCRM向けのAI「Einstein」が実装されており、蓄積されている情報を基に営業プロセスの自動化や顧客との関係強化、商談の成約サポートなど、営業担当者を支援する。
Patel氏は「自動的にメールの作成や洞察(インサイト)、予測、そして取引の成立まで、Einsteinはあらゆる段階でお客さまをサポートする」といい、営業活動において生成AIと予測AIの両方を持つことが重要だと指摘した。
今回の提供では特にセールスメールと通話サマリーが注目の機能だと同氏は話す。セールスメールでは、CRMのデータを基に営業担当者が生成AIを利用することで、個別最適化されたメールを作成する。また、営業担当者の自己紹介や打ち合わせ日程の決定、フォローアップのための連絡などを数秒で完了できるという。
通話サマリーでは、顧客との電話やウェブ会議の内容を文字起こしするほか、通話記録からAIが自動的に要約。「Slack」やメールで共有することで、部門横断的な連携が取れるとしている。また、重要なポイントや顧客の感情を分析(センチメント分析)して、次に取るべきアクションを提案し、営業担当者の商談を進めるサポートをする。
Einsteinの会話インサイトを利用することで、CRMの中に顧客との音声/ビデオ通話を記録できる。通話探索では、膨大なデータの中から必要な情報をEinsteinと自然言語で対話を通じて検索できるほか、通話内容の要約によりデータを効果的に使えるという。
生成AI機能の発表に加えて、Sales Cloudのエディションに新しく「Unlimited+」が追加された。これまでは、「Starter」(1ユーザー当たり月額3000円)、「Professional」(同9600円)、「Enterprise」(同1万9800円)、「Unlimited」(同3万9600円)の4展開だった。
Unlimited+では、自動化やAI、開発者支援が組み込まれたUnlimitedの全機能に加えて、パフォーマンス管理や人員の育成、Slackでのチーム連携ができる。また、Salesforceと外部データをデータプラットフォーム「Data Cloud」と収益分析プラットフォーム「Revenue Intelligence」で連携できる。利用価格は1ユーザー当たり月額6万円で年間契約になる。