シスコ、「エコシステム パートナープログラム」を創設–日本社会のDXに貢献

今回は「シスコ、「エコシステム パートナープログラム」を創設–日本社会のDXに貢献」についてご紹介します。

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 シスコシステムズ(シスコ)は7月27日、「エコシステム パートナープログラム」の説明会を開催し、日本国内における新たなパートナー制度を創設したことを発表した。

 シスコジャパンは、2022年度を初年度とする新たな成長戦略「3カ年成長戦略 Moonshot」を策定している。これは、同社のテクノロジーを駆使し4つの戦略を推進するというもの。「日本企業のデジタル変革」「日本社会のデジタル変革」「クラウド時代のサービスモデル変革」、そして「パートナーとの価値共創」。今回はパートナーとの価値共創をさらに推進するため、新たなプログラムを創設した。

 エコシステム パートナープログラムは、スタートアップ企業をはじめ、特定領域でのユニークなビジネスアプリケーションやノウハウを有するエコシステム パートナーとの協業を推進することで、日本社会が抱える課題を解決し、新たな価値を創造し提供するという。

 シスコは2021年にパートナー事業戦略の柱として「Transform」(新しい価値の創造)を掲げ、新たなパートナー制度を立ち上げている。このパートナー制度は、インテグレーター、プロバイダー、デベロッパー、アドバイザーの4つのカテゴリーと、ゴールド、プレミア、セレクトの3つの認定レベルで構成されている。

 今回のエコシステム パートナープログラムは、世界で展開するデベロッパー向けのプログラムを日本市場やインテグレーター/プロバイダー企業に適した形で強化したプログラムになる。

 従来のリセラー型としてのシスコパートナーに加えて、より広範なエコパートナーシップを形成することで、事業開発から販売、マーケティングまでを共同で実施。これにより、シスコのビジネスソリューションを拡充し、顧客のデジタル変革(DX)推進と日本社会の持続的な成長に貢献する。

 新たなプログラムの創設に伴い、従来あったゴールド、プレミア、セレクトの認定レベルに加えてプラスとベーシックが追加された。プラスとベーシックは、デベロッパープログラムを使うことを検討できる形として強化されたエコシステム パートナー向けのプログラムとしている。

 エコシステム パートナーの登録条件において、デベロッパー(セレクト、プレミア、ゴールド)になるには売り上げ規模や推進体制などを細かく規定している。一方、プラスとベーシックは日本のパートナーの焦点を当て、参入障壁を大幅に下げることを狙いとしているため、年会費はなく、シスコのパートナーとして登録する必要がない。

 ベーシックレベルは、シスコテクノロジーを用いた開発経験があれば誰でも登録できる。これまでシスコと縁が無かった開発者にシスコテクノロジーになじんでもらい、シスコテクノロジーを活用することで得られる付加価値のイメージを持つことが狙いだという。そのために必要な「Webex」のコード集や学習コンテンツなどの技術情報を無償で公開する。

 また、プラスレベルでは、シスコのテクノロジーと連携したソリューションを作成し、そのユースケースを持って顧客への販売やマーケティング活動を支援することが登録条件になる。さらに、パートナーの連携ソリューションはエコシステム パートナーのポータルサイトにて紹介される。

 同プログラムはすでに独立系ソフトウェアベンダー(ISV)やアプリケーション開発者、サービス事業者など20社が参加を表明しているという。今後、シスコはパートナーの数を増やし、3年間で100以上のソリューションの共創を計画している。

 会見に登壇した代表執行役員社長の中川いち朗氏は、新たなプログラムの創設に当たり、「シスコは信頼される製品ベンダーという位置づけから一歩踏み込み、顧客に寄り添いながらビジネスモデルを長期的にデジタルで支援する戦略的ビジネスパートナーになる必要がある。そのために、日本のあらゆるパートナーとの価値共創が欠かせない」とした上で、プログラムの新設がシスコジャパンの「信頼される製品ベンダーから常に寄り添う戦略的ビジネスパートナーへ」というコミットメントを実現に近づけると確信しているとコメントした。

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