マイクロソフト、Webアプリのテスト自動化サービス「Microsoft Playwright Testing」プレビュー公開。クロスブラウザ/クロスプラットフォームのテストを並列実行
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マイクロソフトは、Webアプリケーションのテスト自動化ライブラリ「Playwright」を用いた、Microsoft Azure上のテスト自動化サービス「Microsoft Playwright Testing」のプレビュー公開を発表しました。
Microsoft Playwright Testingに使われている「Playwright」は、マイクロソフトが中心となってオープンソースで開発しているWebアプリケーション向けテスト自動化ライブラリです。対応環境が幅広く柔軟で、精度の高いテストを特長としています。
具体的には、Chrome、Edge、Firefox、Safariの主要なWebブラウザのすべてを対象にしたテスト自動化が可能で、ヘッドレス、ヘッドありのいずれにも対応。モバイルエミュレーションを用いたAndroid版Google ChromeとMobile Safariのテストも、実機を用いたテストも可能です。
Windows、macOS、LinuxのいずれのOSでも実行可能で、ローカル環境とCI環境のどちらにも対応します。
PlaywrightのAPIはTypeScript、JavaScript、Python、.NET、Javaなどに対応しており、幅広い言語から利用できます。テストシナリオは、Webブラウザを実際に操作して生成することも可能。
テスト実行時にはテストの安定性を実現するためにWebブラウザの動作を自動的に待つ機能も備え、リトライ設定も可能。実行時の動画撮影、画面キャプチャなど、幅広い機能を搭載しています。
PlaywrightのマネージドサービスをAzureで提供
「Microsoft Playwright Testing」は、このPlaywrightを用いたテスト環境をMicrosoft Azure上でマネージドサービスとして提供するというものです。8月にはプライベートプレビューが発表されていましたが、今回、一般向けにプレビュー公開となりました。
これにより、クラウド上でテストを実行するワーカーの数を大幅に増やし、それぞれを並列に実行することで、例えばクロスプラットフォームのテストのために複数の種類のブラウザを異なったOS上でテストするような、大量のテストを実行する必要がある場合でも、テスト結果を得るまでの待ち時間を大幅に短縮できるようになります。
下記は、コマンドラインから50のワーカーを起動し、並列にテストを実行させることで、2862種類のテストがわずか数十秒で終了する様子を紹介したデモ画面の一部です。
すでにローカルマシンでPlaywrightを使っている場合、クラウド上の「Microsoft Playwright Testing」への移行はテストコードなどを変更することなく簡単に設定できると説明されています。