シチズン時計、機械式時計の開発部門にスキル管理システムを導入
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シチズン時計は、機械式時計の開発部門にクラウド型のスキル管理システム「Skillnote」を導入した。機械式時計の開発を担う時計事業本部時計開発センター(ME開発部)で2023年12月1日から運用を始めている。Skillnoteが1月23日に発表した。
シチズン時計では、人事部門とME開発部が連携してスキル管理を推進できるようになる。また、従業員自らが保有スキルや求められるスキル、他領域のスキルなどを確認できるため、自律的なキャリア形成の支援につなげられる。
Skillnoteは、従業員の力量情報を活用した計画的な人材育成と最適配置を実現するスキル管理システム。「力量」とは、個々の業務に必要なスキル(技能)、知識、資格、経験などの能力のことを指す。従業員のスキル情報を軸に教育情報(OJTや講習の計画、履歴)や資格情報のそれぞれを連動させた一元管理が可能となる。
シチズン時計は、Skillnoteについて、各部署共通のフォーマット、統一した基準のもとで技術者のスキルを可視化できることを評価している。これにより異動の際にも、同一基準のスキルデータを新たな部署でも継続・更新できるため、評価などのバラつきを防げる。また新規プロジェクトの際に、求められるスキルや知識・経験を要件として最適な人材を検索し、選任できることも採用の条件に合致した。
さらに一元管理している従業員のスキル情報などを、部門・年代・時系列といったさまざまな軸で分析ができることも採用のポイントとなった。会社全体の課題となっている技能伝承に関し、経年変化で失われるスキルを分析するなど、中長期的な戦略立案に役立てることができるという。
同社人事部門は、従業員のスキルを正確に把握し活用することで、ベテランの退職に伴う技能伝承や多能工化、キャリア開発支援などを部門を越えた会社全体の取り組みとして戦略的に推進することを目指している。
しかし、Skillnoteを導入する前の力量管理はそれぞれの現場主導で進められており、管理方法も基準も異なることから、人事部門が情報を一元的に把握・活用するのが困難だった。また現場部門のME開発部も、部内の複数の課がそれぞれに力量管理を行っていたため、部全体でのスキル情報の活用に課題があったという。
今後、ME開発部は、部全体のスキル保有状況を可視化し、データに基づいた戦略的な人材育成や技能伝承、新規事業における最適な人材の配置などを本格化していく。