OpenAI、「GPT-4 Turbo」の新たなプレビューを公開–「怠ける」ケースの改善や値下げも
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OpenAIは人工知能(AI)の分野で首位に立ち続けているにもかかわらず、修正、アップグレード、新機能のリリースに至るまでその開発のペースを緩めていない。最新のアップデートには、「GPT-4 Turbo」のパフォーマンス改善やAPI利用料金の値下げなど、待ち望まれた変更が含まれる。
OpenAIは米国時間1月25日、アップデートされたGPT-4 Turboのプレビュー版などを発表した。GPT-4 Turboに対しては、最先端のAIモデルであるにもかかわらず「怠ける」(タスクを完了しない)という苦情が寄せられていた。
OpenAIはアップデートされたGPT-4 Turboプレビュー版(「gpt-4-0125-preview」)をリリースすることでこの問題に取り組み、前のモデルよりもコード生成といったタスクの完了を徹底させる。同社は、「同モデルがタスクを完了しない『怠ける』ケースを減らせる」とまで述べている。
そのほか、大いに期待されている「GPT-4 Turbo with Vision」に関しても最新の状況を説明した。これはOpenAIの最先端モデルとなるもので、数カ月のうちに一般提供を開始する予定だという。
また同社は、新しい「GPT-3.5 Turbo」(gpt-3.5-turbo-0125)を近日中にリリースすることも発表した。要求されたフォーマットで回答する際の正確性が向上するほか、英語以外の言語による機能呼び出しのテキストエンコーディングに存在するバグを修正するなど、「さまざまな改善」を加えたという。
GPT-3.5 Turboの価格はこの1年で3回目の値下げとなり、新モデルの入力価格は50%値下げの1000トークンあたり0.0005ドル(約0.074円)、出力価格は25%値下げの1000トークンあたり0.0015ドル(約0.22円)だ。
トークンは、OpenAIのAPIがタスクを実行する際の課金単位として使われている。
また、無料のモデレーションAPIもアップデートされた。これは開発者が有害なテキストを認識するために利用される。OpenAIは、これまでで最も強力なモデレーションモデル「text-moderation-007」をリリースした。
新しいモデルに関して、OpenAIは「text-embedding-3-small」モデルおよび「text-embedding-3-large」モデルという2種類の埋め込みモデルをリリースした。埋め込みモデルは、テキストや自然言語、コードをベクトルとして表現するもので、機械学習モデルがコンテンツ間の関係を理解しやすくなる。