データ活用における生成AIとクラウド–2024年のトレンドを読む(後編)
今回は「データ活用における生成AIとクラウド–2024年のトレンドを読む(後編)」についてご紹介します。
関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
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前回からの続きです。今回は2024年のトレンドとして次の3つを紹介します。
データは引き続き指数関数的に生成および取得されるため、非常に高い水準での自動化や、データプラットフォーム管理のインテリジェンスに対するニーズが増大するでしょう。そのため、2024年にはインフラストラクチャー、プラットフォーム、ワークロードの可観測性がますます重視されることになります。
これに続き、高性能で信頼性や効率も優れた、インテリジェントプラットフォームの自動化が進むと見込まれます。インテリジェントなデータプラットフォームの核となるのは、機械学習(ML)モデルのトレーニングに利用される運用データです。データ担当者は引き続き、データの民主化やセルフサービスオプションを強力に進めるでしょう。このような動きは、データメッシュパラダイムの最重要の原則の1つと整合します。
特に革新的な組織では、データサイエンティスト、データエンジニア、ビジネスアナリストがデータ保護の担当者を介することなく、データから多くのインサイトを取得できるようにしています。2024年、企業やテクノロジープロバイダーはデータライフサイクルの全ての段階を円滑に進め、リアルタイムなデータへのアクセス権を拡大することに注力するようになるでしょう。
ハイブリッドクラウドネイティブなアーキテクチャー、サードパーティーのSaaS/PaaSの導入、サイバーセキュリティの強化により、引き続きデータセキュリティやゼロトラストが重視され、データ管理に関する責任の区分が明確化されると見込まれます。
ゼロトラストは、データを利用するユーザーやシステムによる継続的な認証と認可が必要です。このようなエンティティーに対し、所定のタスクを遂行するのに必要な最低限の権限を強力な可監査性とともに付与する傾向が強まります。これは、データへのアクセスの民主化に対する需要の増大に対応しつつ、データガバナンスと管理の下でイノベーションを促進する強制的な機能です。
2024年にはテクノロジーにより、組織内、そして組織間でゼロトラストの導入と強化をより簡単に進められるようになるとともに、データフェデレーションへの関心が高まるでしょう。
2022年には業界における大手データマネジメントプロバイダーがデファクトフォーマットとして「Apache Iceberg」を選択したことで、データレイクハウスの導入に大きなイノベーションが起こりました。Icebergが人気のオープンテクノロジーとして急速に導入されたために、複数のデータマネジメントプロバイダーがオープンソース戦略を転換したことはほぼ確実で、これらの企業の製品にサポートが組み込まれることとなりました。
2024年には、パブリッククラウドとプライベートクラウドで、データやワークロードのオープンデータレイクハウスアーキテクチャーへの移行が着実に進むでしょう。