「Linux」に音楽再生アプリ「Qmmp」「Clementine」をインストールするには
今回は「「Linux」に音楽再生アプリ「Qmmp」「Clementine」をインストールするには」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
筆者のオフィスに足を踏み入れた人は、新旧のテクノロジーが混在していることにすぐ気づくはずだ。旧式のテクノロジーに関して言えば、大量のレコードとターンテーブルがある。暖かみのあるアナログサウンドが好みであることを示す何よりの証左だ。在宅勤務をしているので、レコードを1日中聴くことができる。
だからといって、レコード以外は聴かないというわけではない。筆者はかなりの量のCDコレクションを所有しており、その中にはレコードやストリーミングサービスでは聴けない音源も含まれている。過去の記事で説明したように、ローカルファイルをSpotifyに追加することが可能で、筆者もこの機能を利用している。しかし、楽曲により深く没入して、音楽を思い通りに体験したいときは、「Qmmp」などの昔ながらの音楽プレーヤーを利用することが多い。Qmmpは、懐かしい「Winamp」アプリ(「Android」「iOS」「Windows」で復活して、人々を驚かせた)の「Linux」クローンだ。
あるいは、長年常用していた音楽プレーヤー「Clementine」を利用することもある。筆者はClementineについて、自分の必要とするすべての機能(プレイリスト、ライブラリー、ファイル、イコライザー、キューマネージャー、CDリッピング)だけでなく、使うかどうかも分からないさまざまな追加機能(インターネットラジオやデバイス接続)も備えた、ある意味包括的な音楽アプリであると常にみなしてきた。
ClementineとQmmpはどちらも10バンドのEQを備えているので、サウンドを自分の好みに合わせて微調整できる。どちらのアプリでもカスタムEQを保存することが可能だが、さまざまなEQプリセット(クラシック、クラブ、ダンス、ダブステップ、ラージホール、ライブホール、ロックなど)が用意されているのはClementineだけだ。ClementineのEQプリセットの正確さにはいつも驚かされる。また、どちらのアプリもプリアンプスライダーを搭載しているので、お気に入りの楽曲の音量を上げて、ビートを身体で感じることができる。
しかし、結局のところ、筆者がこれらのアプリを開く最大の理由は、何十年もかけて収集してきた、ほかの手段では聴けない音楽を鑑賞することだ。例えば、2000年頃、筆者はLinuxコンベンションに出席し、Sam Mehatが作成した「The Sounds of Slashdot」という無料のCDを手に入れた。トランスミュージックを聴きたくなったら、筆者はこのアルバムを選択する。このCDは、今でも所有しており、ずっと前にデジタル形式にコピー済みだ。このアルバムを鑑賞するには、Spotifyに追加するか、あるいは、昔ながらの音楽プレーヤーの1つを開くしかない。
そういうときに筆者がどのアプリを使うのか当ててみてほしい。そう、ClementineかQmmpのどちらかだ。これら2つのアプリでは、音楽を自分の望み通りに聴けるだけでなく、ビジュアルアナライザーにビートが表示されるのを見て、素晴らしいステレオラックが自分を宇宙の支配者のような気持ちにさせてくれていた子ども時代から、自分が何も変わっていないことを実感することもできる。
2つのアプリを比較すると、Qmmpが最高にクラシックな雰囲気(と魅力的なビジュアライザー)を提供するのに対し、Clementineのイコライザーはプリセットの切り替えやカスタマイズ可能な設定機能が極めて優れている。また、Clementineのキュー管理とプレイリスト機能は驚くほどシンプルだ。
だが、これら2つの音楽プレーヤーはどのようにしてインストールすればいいのだろうか。
その手順は非常にシンプルだ。
必要なもの:これらの音楽プレーヤーをインストールするには、使用しているLinuxディストリビューションの実行中のインスタンスとsudo権限を持つユーザーが必要だ。
最初に、Qmmpをインストールする。これには、「Flatpak」を使用することをお薦めする。Flatpakを含むディストリビューションは、「Flathub」経由でQmmpパッケージにアクセスできるため、以下のコマンドを実行するだけで、インストールが完了する。
質問には必ず「y」と答えてほしい(ただし、「Fedora」を使用している場合は、リポジトリーを選択する必要がある。これを行うには、使用したいリポジトリーに関連付けられた番号を入力する)。インストールの完了後、ログアウトして再度ログインすると、Qmmpのランチャーがデスクトップメニューに追加されているはずだ。
「Debian」または「Ubuntu」ベースのディストリビューションを使用している場合、Clementineのインストールコマンドは以下の通りだ。
Fedoraベースのディストリビューションを使用している場合、インストールコマンドは以下の通りだ。
プレーヤーのインストールが完了したら、そのアプリを開いて、ライブラリー/プレイリストに音楽を追加し、鑑賞を開始できる。音楽が大好きな人は、サブスクリプションサービスで提供されていないそうした楽曲を再生できることをありがたく思うはずである。それらの楽曲には、昔ながらの独特のひねりがあるからだ。ただし、作者が意図した通りに音楽を聴きたい場合は、ターンテーブルが常に最初の選択肢であるべきだ。