Box、「Azure OpenAI Service」と連携–「Box AI」の一般提供を開始
今回は「Box、「Azure OpenAI Service」と連携–「Box AI」の一般提供を開始」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Box Japanは3月6日、Microsoftの「Azure OpenAI Service」との新しい連携を発表した。これによりセキュリティやプライバシー、コンプライアンスにおけるエンタープライズグレードの基準を適用した先進的なAIモデルを活用できるようになるという。
また「Enterprise Plusプラン」のユーザー向けに、「Box AI」の一般提供を開始する。1ユーザー当たり毎月20クエリーを利用でき、企業レベルではそれに加えて2000クエリーを利用できるという。
Box AIは中立的なプラットフォームのフレームワークを構築しているため、今回の連携もスムーズに行われ、各業種に対してさまざまなメリットが生まれるとしている。例えば金融サービス分野の企業は、市場動向、経済指標、過去の財務データを含むコンテンツクラウド「Box」内のレポートからインサイトを引き出し、予測や潜在的なリスクを明示した重要な調査結果の要約を提供できるようになる。
またライフサイエンス分野の企業は、臨床試験データから情報を取得し、膨大なデータセットの分析を迅速化することで、臨床試験の結果をより包括的かつ効率的に理解できるようになるとしている。
このほか公共機関、保険会社、法律事務所などでさまざまなメリットが期待できるという。
BoxはBox AIについて、Boxに生成AIの力を活用したAIの基礎モデルを搭載しているとした。多くのユーザー企業がBox AIを活用し、社内の文書から必要な情報の抽出や、自動的な新しいコンテンツの生成を実現している。またコンテンツから即座にインサイトを得ることで働き方の変革やビジネスプロセスの加速化にもつなげている。
そうしたユーザーの取り組みとして、投資アドバイザーが、Box AIを活用してIRの詳細な文書を素早く分析し、資産運用や市場の最新情報に関する意思決定に役立てていることが挙げられた。さらに臨床研究者が、Box AIを使って膨大な臨床試験を要約し、より迅速に重要な知見を引き出しているという。
このほかプロダクトマーケティングマネージャーは、Box AIを使ってブログや「LinkedIn」、その他のソーシャル投稿の形式に沿って、柔軟に編集可能なコンテンツを素早く生成している。人事責任者や非営利団体のアウトリーチスペシャリストなどがそれぞれの業務プロセスにBox AIを使いメリットを享受しているとしている。
Boxは過去10年以上にわたり「Microsoft 365」や「Teams」との連携機能を数多く開発してきたが、今後は、「Box connector for Microsoft Graph」によるTeams連携や、「Microsoft Copilot for Microsoft 365」との連携も予定している。