NVIDIA CEO、AIにより人間の言葉がプログラミング言語となったことで、プログラミングを学ぶことは重要でなくなった、と発言

今回は「NVIDIA CEO、AIにより人間の言葉がプログラミング言語となったことで、プログラミングを学ぶことは重要でなくなった、と発言」についてご紹介します。

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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで2月12日から14日の3日間、世界各国の政府や国際機関、企業のリーダーが参加する国際会議「World Governments Summit 2024」が開催されました。

会議のテーマとして「Shaping Future Governments(未来の政府を形作る)」が掲げられ、AIやデジタルテクノロジーに関する議論も多く行われた中で、NVIDIAの創業者兼CEO Jensen Huang氏と、UAE(アラブ首長国連邦)の人工知能・デジタル経済・リモートワーク担当国務大臣 H.E. Omar AlOlama氏の対談が行われています。

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NVIDIAのHuang CEOは議論の中で、AIの進化によって自然言語でコンピュータに指示が可能になった現在、コンピュータサイエンスやプログラミングの教育は重要ではなくなったと示唆する発言をしています。

コンピュータサイエンスを学ばなくとも、世界中の誰もがプログラマになる

AlOlama大臣から、テクノロジーの最先端を知る人として教育についてどう考えているかを問われたJensen Huang氏は、「皆さんの考えとは逆の意見になるかもしれない」と前置きした上で、これまでこうした壇上で話す人たちの多くが子供たちがコンピュータサイエンスやプログラミングを学ぶことは重要だと主張してきたけれども、「現実に起きているのはその逆です」として、次のように答えました。

「誰もプログラミングする必要がないようなコンピュータテクノロジを開発することが自分たちの仕事であり、人間の言葉がプログラミング言語となったことで、いまや世界中の誰もがプログラマになりました。これこそAIが起こした奇跡です」(Huang氏)

Huang氏の発言は、コンピュータサイエンスやプログラミングを学ばなくともAIによって誰でもプログラマになれるようになったことで、いままでコンピュータサイエンス教育が重要だとされてきた意見とは自分は反対の立場をとる、と表明したわけです。

そして人間の言葉でコンピュータに指示できるようになり、社内にいる誰もがコンピュータのプログラマであると思えるようになったからこそ、どの企業も、どの政府も、AIについて話し始めたのだと言います。

それは「(UAEではない)他国の技術リーダーシップがリセットされたということです」と、対談相手であるUAEのAlOlama大臣を意識した発言もしました。

「この国の製造業や農業、生物学などさまざまな専門分野の若者が、言葉で命令することで作業の自動化を支援し、生産性や効率性を拡大するためにコンピュータを活用できるのです。

コンピュータの歴史上、これほどAIの活用が容易になった時代はなく、このテクノロジの利点を活用していくことは急務であり、そのインパクトの大きさには誰もが驚かされるでしょう」(Huang氏)

ライフサイエンスからデジタル生物学へ

AlOlama大臣は続いてHuang氏に、もし再び大学に入るとしたら、何を専攻しますか? と問いました。

Huang氏は次のように答えています。

「科学の最も複雑な分野のひとつが生物学だと思っています。多様性に富んでいて複雑で、生命を理解することはとても難しいからで、信じられないほど複雑なサイエンスです。

このライフサイエンスに『Drug Discovery』(薬の発見:創薬)があるのを知ったときに、まるで宇宙をさまよう中でなにかを発見するかのようだと思いました。

というのも、コンピュータサイエンスや大規模化した産業では、誰も『Discovery Computer』や『Software Discovery』などと言いません。それはエンジニアリングだからです。

また、コンピュータの分野ではハードウェアもソフトウェアも毎年毎年良くなっていきますが、ライフサイエンスでは進化は突発的に起きます。

だからもし私がいま大学生をやり直すと考えたら、このライフサイエンスをライフエンジニアリングに変えるテクノロジが目前にあると気づいて、サイエンスではなくエンジニアリングの分野であるデジタルバイオロジ(デジタル生物学)を目指すかもしれません。

私は、タンパク質や化学物質や酵素や材料を仕事とする人たちの新しい時代が始まり、エンジニアリングによってよりエネルギー効率が高く、より軽量で、より強靭で、より持続可能な、素晴らしいものが作り出されることを願っています。

そして将来はこうした発明はライフサイエンスによる発見ではなくエンジニアリングの一部になると考えているのです」

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