Anthropic、「Claude」のiOSアプリと企業向け「Team」プランを発表
今回は「Anthropic、「Claude」のiOSアプリと企業向け「Team」プランを発表」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
大規模言語モデル(LLM)「Claude」ファミリーの開発元であり、クローズドソースAI分野でOpenAIと競り合っているスタートアップのAnthropicは米国時間5月1日、無料の「iOS」アプリと「Team」プランを発表した。Teamプランでは、Claudeの対話型インターフェースを使って共同作業ができる。
ClaudeのiOSアプリは、チャット履歴をデバイス間で同期するほか、iPhoneのカメラを使ってClaudeに写真をアップロードできる。
一方、Teamプランは管理ツールと管理者ツールが付属する。また、一般ユーザーが利用する「Pro」プランと異なり、「Claude 3」のAIモデルの、それぞれスピードと機能が異なる3つのバージョン(「Haiku」「Sonnet」「Opus」)をすべて利用可能だ。「コンテキストウィンドウ」も20万トークンと大きい。
(AIモデルはAIプログラムの一部で、AIプログラムが動作する仕組みの重要な要素であるニューラルネットワークの膨大な数のパラメーターと活性化関数が含まれる)。
Anthropicは、サードパーティーの顧客管理(CRM)システムとの連携といったコラボレーション機能を、「今後数週間」で追加していく予定だ。
Anthropicの共同創業者でプレジデントのDaniela Amode氏は、事前に準備された発表資料の中で、iOSアプリとTeamプランについて、「AIが単なるツールではなく、あらゆる専門家と協力する信頼できるパートナーとなり、かつてないレベルの生産性、イノベーション、仕事上の満足度に道を開く」「新時代」の一翼を担うと述べている。
Teamプランは1ユーザーあたり月額30ドルで、契約には5ユーザー以上が必要になる。
Anthropicはこの機会に、Claudeの企業におけるユースケースを強調した。ブログ記事では、人気企業顧客による同社LLMツールの採用例を取り上げている。
バイオ医薬品の世界最大手であるPfizerは、がんの有望な治療法の発見、そして革新的な治療法を迅速に患者へ届けるためにClaudeを使っている。Anthropicによると、PfizerはClaudeによって、適切なデータと科学コンテンツの収集にかかる時間が従来の数分の1になっており、その情報をトレンドの評価、がん治療におけるターゲットの生成と検証に活用して、成功の可能性を向上させているという。
また投資管理会社のBridgewater Associatesは、基本的な指示の受け取り、Pythonコードの生成、エラーの解決、グラフと表の出力、不明な点を明確にするための質問、その場のコードの編集などが可能で、ジュニアチームのメンバーをサポートするAI搭載の「Investment Analyst Assistant」を開発している。