HashiCorp、「HashiCorp Terraform Cloud」で「Run Task」を強化
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HashiCorpは米国時間3月14日、「HashiCorp Terraform Cloud」で「Run Task」機能の強化を発表した。
Run Taskは、信頼できる統合パートナーとTerraform関連データを安全に共有するための機能。組織内でRun Taskの採用が増えるにつれ、プラットフォーム運用チームは、組織全体の一貫性を確保するという課題に直面するとHashiCorpは述べる。プラットフォームチームはワークスペース全体の標準化を目指しているため、Run Taskの割り当ての管理は煩雑になる場合があるという。
これに対処するために、Terraform Cloudで組織のRun Taskにスコープが導入された。プラットフォームチームは組織のRun Taskでスコープを定義し、対象をグローバルとし、実施における評価段階を指定できる。組織全体で実施することで、構成の負担を軽くし、新しいワークスペースが作成される際のコンプライアンスギャップのリスクを減らすことができるという。
マルチステージのサポートにより、Run Taskのワークフローがさらに強化され、Run Taskのプロビジョニングと管理に「Terraform Cloud/Enterprise(tfe)」プロバイダーを使用する場合、コンフィギュレーションが合理化され、冗長なコードが削減されると同社は説明する。
Run Taskワークフローに「Post-apply」ステージも導入された。構成管理やコンプライアンスチェックといったデプロイ後の作業を自動化するプロビジョニング後のタスクを組み込むことができる。Terraformワークフローとユーザーのツールチェーンとの統合を簡素化し、セキュリティと制御を優先するという。
プロビジョニング後のタスクは、Day 2以降のインフラストラクチャーの管理と最適化にとって重要だと同社はいう。これらのタスクには、構成管理、モニタリング、パフォーマンス最適化、セキュリティ管理、コスト最適化、スケーリングが含まれ、効率的で安全かつコスト効率の高い運用を支援するという。
同社によると、インフラストラクチャーがTerraform Cloudでプロビジョニングされた後、サードパーティーのツールやサービスをTerraformのワークフローに安全に統合することの必要性が顧客の声として挙がっていたという。プロビジョニング後のプロセスでは、システムやサービスが本番稼動できるようになるまでに、手作業が必要になることが多い。API駆動のワークフローはポストプロビジョニングを迅速化できるが、共通のワークフローがないことが実装上の課題となっており、このような懸念に応えるためにPost-applyステージを導入したと同社は説明する。
Run Taskのユーザーエクスペリエンスも向上が図られた。Run Taskのスコープを実装する一環として、ワークスペースのRun Taskに対してマルチステージ機能のサポートを拡張した。また、ユーザーが自分のワークスペースに関連するランタスクを見るための柔軟性を提供する2つの新しいビューも導入された。ワークスペース管理者は、Run Taskの関連付けをリストとして表示するか、割り当てられたステージごとにグループ化して表示するかを選択できるようになった。