イーサネットの生みの親、ボブ・メトカーフ氏がチューリング賞受賞
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Bob Metcalfe氏が、計算機科学分野で最高の栄誉とされる、2022年のチューリング賞を受賞した。端末を有線ネットワークに接続するために使われている、イーサネット規格を発明した功績が評価された。
イーサネットの背景にある概念は、Metcalfe氏が1973年5月22日に、Xeroxのパロアルト研究所(RARC)在職時に書いたメモの中で誕生した。RARCは、独創性に富んだ一連の計算機科学分野の発明で有名な研究所だ。それから50年の年月を経て、イーサネットはPCだけでなく家電などにも幅広く活用されている。
チューリング賞は、「コンピューターの父」と呼ばれ、第2次世界大戦中の暗号解析に貢献したことで知られる、Alan Turing氏にちなんで命名された賞だ。計算機学会(ACM)によって授与され、100万ドル(約1億3000万円)の賞金が副賞として与えられる。計算機科学のノーベル賞と呼ばれることも多い。過去の受賞者には、チップ設計、暗号、プログラミング、ウェブ、インターネットワーキング、そして、今日高い注目を集めているAI技術を発明するなど、優れた功績を挙げた数十名の人々が名を連ねている。
Metcalfe氏は、1979年に3Comを創設してイーサネットの商用化を推進したほか、現在はテキサス大学オースティン校の教授を務めている。ベンチャーキャピタリストやコラムニストなどの顔も持つ。