Google Cloud、AIエージェント構築「Vertex AI Agent Builder」など発表

今回は「Google Cloud、AIエージェント構築「Vertex AI Agent Builder」など発表」についてご紹介します。

関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Google Cloudは米国時間4月9~11日、ネバダ州ラスベガスで開催している年次カンファレンス「Google Cloud Next 2024」で生成AIを中心にさまざまな発表を行った。AIインフラ分野の発表を取り上げたこちらの記事に続き、本稿では、企業が生成AIを活用するための機能、生成AIを活用したサービスなどの発表から主要なものを取り上げる。

 開発側でGoogle Cloudは、AIプラットフォーム「Vertex AI」をベースとする戦略だ。Vertex AIは、主にモデルの発見、チューニング、オーグメント、カスタムモデル実装――の4つの機能を持つ。特徴は、生成AIモデルの「Gemini」、テキストから画像を生成するモデル「Imagen」、非構造化データ向けの「Embeddings API」、音声モデル「Chirp」といったGoogleのモデル、そしてパートナーやオープンモデルを利用できることだ。Google以外のモデルについては、「Vertex AI Model Garden」と称して、130以上のモデルにアクセスできるという。

 Google Cloud 最高経営責任者(CEO)のThomas Kurian氏は、「ファーストパーティー、サードパーティー、オープンソースのモデルが利用できるクラウドはわれわれだけだ」と強調する。Google Cloud Nextでは、Googleのモデルの「Gemini 1.5 Pro」がパブリックプレビューとしてアクセスできるようになったほか、Googleがオープンソースとして公開する「Gemma」の軽量版「CodeGemma」が発表された。また、「Imagen 2」が一般提供(GA)開始となり、テキストから4秒程度の動画を作成できる機能などを追加したことも発表した。外部モデルでは、Anthropicの「Claude 3.0 Sonnet」のサポートなどを発表した。

 VertexAIの機能強化としては、AIエージェント構築ツール「Vertex AI Agent Builder」を発表した。既存の「Vertex AI Search and Conversation」(旧名「Gen App Builder」)をベースとしており、「会話エージェントを簡単に開発できる」とKurian氏は述べる。

 言語モデルの出力を検証可能な情報源にひも付けるグラウンディングでは、Google検索を利用できるようになった。Kurian氏は、「(Google検索は)おそらく、世界の知識を深く理解した、世界で最も信頼できる情報源だ。Geminiの回答をグーグル検索で根拠付けることで回答の質が向上し、ハルシネーション(もっともらしい虚偽)が大幅に減少する」と述べた。「Vertex MLOps」の強化により、グラウンディングを自社のデータ、モデルに限定することも容易になるという。MLOpsでは、プロンプトのライブラリー、バージョン管理、結果の比較などの機能を持つプロンプト管理の「Vertex AI Prompt Management」も発表した。

 「Developer Cloud」では、「Gemini Code Assist」も発表した。AIを活用したコード補完機能である既存の「Duet AI for Developer」を新しくし、Gemini 1.5 Proを活用した。Datadog、Stack Overflowなどの外部との連携機能も加わった。

 開発者の生産性を30%以上改善でき、オンプレミス、GitLab、GitHub、Bitbucketなどの非公開コードに利用できるという。

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