キンドリルジャパン新社長が語った「キンドリルの魅力」とは
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キンドリルジャパンの代表取締役 社長執行役員に、4月1日付でJonathan Ingram(ジョナサン・イングラム)氏が就任した。どんな経営のかじ取りを行うのか。取材の機会を得たので、その思いや注力ポイント、そしてKyndrylの魅力を聞いた。
キンドリルジャパンは、親会社の米Kyndrylが米IBMからITインフラのマネージドサービスを引き継ぐ形で2021年9月に事業を開始したのに伴い、日本でも同じタイミングで活動を始めた。それから2年半が経過した今回、Ingram氏が初代の上坂貴志氏の後任として、2023年7月から務めてきたキンドリルジャパンの副社長から社長に昇格した形だ。
Ingram氏はその前、欧州のKyndrylおよびIBMにおいて、銀行をはじめとした大手金融機関のマネージングパートナーとして、ITインフラ事業の指揮を執ってきた。それ以前には、PwCコンサルティングのパートナーも歴任。1986年に英オックスフォード大学(エンジニアリング学士)を卒業した英国人である。
Kyndrylは2023年10月、日本法人のデータセンターのモダナイゼーションに1億ドルを投資。また、2024年1月にはそれまで日本IBMと同じ場所だった日本法人の本社を東京・六本木の六本木ヒルズ森タワーに移転した。こうした動きが、Ingram氏の社長就任に向けた環境整備だったようにも感じられる。
そんなIngram氏に、まずはキンドリルジャパン社長就任の抱負を聞いたところ、次のような答えが返ってきた。
「Kyndrylのモットーはカスタマーファーストだ。それはもちろん、日本でも変わらない。私は日本に来て9カ月ほどになるが、日本法人でも従業員やパートナー企業の皆さまと共に、カスタマーファーストで高品質なサービスをお届けできるように注力している。社長に就いてもその姿勢は変わらない。さらに、変化に柔軟に対応していくことも重要だ。お客さまのニーズの変化を素早く捉え、求められるサービスをスピーディーにお届けできるように、常に自分たちのケイパビリティーを磨いていく努力を怠らないようにしたい」
副社長として9カ月ほどキンドリルジャパンの経営に携わってきた上での、満を持しての社長就任という印象を持った。
では、社長として、とりわけどんな点に注力していこうと考えているのか。
「3つ挙げたい。1つ目は、高品質で安全、安心なサービスを提供し続けることだ。これはITインフラ事業を生業とする当社にとって、最も注力し続ける点だ。2つ目は、お客さまのさまざまな課題や要望にお応えし、パートナーとしてしっかりと寄り添うことだ。ITインフラに関する技術的なことだけでなく、コンプライアンスやガバナンスなどについても支援していきたい。3つ目は、1つ目と2つ目を推進するための当社ならではのソリューションを一層磨いていくことだ」
Ingram氏が注力ポイントの3つ目に挙げたKyndrylのソリューションの全体像は、図1の通りだ。4つあるそれぞれのサービスが、同社がIBM時代から長年培った経験と技術力に基づいたものだが、「『Kyndryl Vital』による顧客との共創や、『Kyndryl Consult』によるアドバイザリーサービスから、マネージドサービスや『Kyndryl Bridge』へとつながって顧客を支援し、さらにKyndryl Bridgeによって得られたインサイトがKyndryl VitalやKyndryl Consultにおける知見につながる」といった、Kyndrylソリューションならではの循環サイクルが、真骨頂である。