「Linux」デスクトップと「Android」を接続するには
今回は「「Linux」デスクトップと「Android」を接続するには」についてご紹介します。
関連ワード (Linuxノウハウ、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Googleは、「ChromeOS」「macOS」「Windows」「Linux」など、どのデスクトップOSとも「Android」をうまく統合できていない。
ただし、開発者の効果的な取り組みのおかげで、LinuxはほかのデスクトップOSよりも少し優位に立っている。数年前に「KDE Connect」が開発され、あらゆるデバイス間での通信が可能になったことで、スマートフォンをより簡単にデスクトップと連携させられるようになった。
ユーザーは、KDE Connectのデスクトップアプリとモバイルアプリを利用して、ファイルやクリップボードの内容を送信したり、スマートフォンをプレゼンテーション用リモコンとして使用したり、マルチメディアを制御したり、スマートフォンをトラックパッドとして使用したりできるほか、デスクトップ上のコマンドをスマートフォンから実行することも可能だ。
KDE Connectは傑出したツールであり、GoogleがAndroidとデスクトップで最初からやっておくべきだったことを代わりにやってくれる。さらに素晴らしいことに、このツールはLAN経由で機能するため、システム同士が「通信」できるようにスマートフォンをケーブルで接続する必要もない。
KDE Connectを機能させるには、2つのアプリをインストールする必要がある(そのうちの1つは、使用するデスクトップインターフェースによって異なる)。「Google Play」ストアで提供されているKDE Connectのモバイルアプリと、KDE Connect(「Plasma」デスクトップ向け)または「GSConnect」(「GNOME」デスクトップ向け)のいずれかが必要だ。
筆者はGNOMEベースのデスクトップを使用しているので、本記事では、GSConnectでの手順を紹介する。幸い、KDE Connectもほぼ同じように使用できるので、GSConnectをインストールして使用できる人は、KDE Connectも問題なく利用できるはずだ。
それでは具体的な手順の説明に移ろう。
必要なもの:この手順を実行するには、AndroidスマートフォンとGNOMEベースのデスクトップ(「Ubuntu」「Fedora」「Pop!_OS」などに搭載されている)が必要だ。さらに、「Firefox」ウェブブラウザーがインストールされている必要がある。Pop!_OSを使用している場合、GSConnectはデフォルトでインストールされているはずなので、この手順は飛ばして構わない。
GSConnectはGNOMEの拡張機能なので、従来のインストール方法を使用する必要はない。Firefoxを開いて、GSConnect拡張機能のページに移動する。そのページで、「Install」(インストール)をクリックする。ブラウザー拡張機能のインストールが必要になる可能性もある(拡張機能をFirefox内からインストールできるようにするため)。その場合は、自動的にインストールするように求められる。
インストール完了後、拡張機能ページを更新すると、GSConnectが「On」(オン)の状態で表示されるはずだ。設定ボタンもある。Firefox内から設定にアクセスするのではなく、以下のコマンドを実行して、「GNOME Shell Extensions」アプリをインストールすることをお薦めする。
このツールを使用すると、Firefoxに依存せずに、インストール済みのすべての拡張機能を管理できる。