さいたま市、基幹業務システムの統合基盤をNutanixに移行
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さいたま市は、機器更改を迎えた基幹業務システムの統合基盤を「Nutanix Cloud Platform」で刷新した。ニュータニックス・ジャパンが発表した。
同市は、DX推進の方針「さいたまデジタル八策」の1つとして、「時代の変化や新たな危機にも迅速に対応しうる柔軟かつ堅牢なデジタル基盤および体制を構築」を掲げ、基幹業務の統合基盤システムが機器更改を迎えたことから、2023年に新基盤への移行を開始し、2024年2月に本番稼働をした。
旧基盤は、「VMware ESXi」で仮想化されたサーバー、ストレージ、SANスイッチからなる3層構成で、税務システムや住民記録システム、統合宛名システム、ファイル連携システム、印刷基盤システムなどが稼働しており、100以上の仮想マシンやアプリケーションなどを新基盤へ移行している。
新基盤は、本番環境とバックアップ環境を「Nutanix Cloud Infrastructure」で構成し、ハイパーバイザーは「Nutanix AHV」を採用している。各種アプリケーションを統合システム基盤に集約してシステムの構成管理と変更管理を簡素化し、システムリソースの割り当てや運用管理の効率化が図られ、基盤全体の導入から運用に関わる全体的なコストの最適化にもつながったとしている。
ニュータニックス・ジャパンは、政府推進の「ガバメントクラウド」によるシステム標準化が進むと期待される一方、10~15年と見られる移行において将来を正確に予測することは難しく、Nutanix Cloud Platformであれば統合管理ソフトウェアを活用して容易にリソースの追加や削除が可能であるなど、変化へ柔軟に対応しながらコストを最適化できると説明する。
さいたま市はリース契約を利用しており、今後は約5年ごとの機能の入れ替えなどが発生するとのこと。同市の担当者は、柔軟かつ簡素な仮想化環境の構築と変更・管理が可能な環境が準備したことで、「システムの運用管理から非常に助かる」とコメントを寄せ、ガバメントクラウド移行によるハードウェアへの依存度の低下により、「各自治体が投資対効果の高いシステムの選定に目を向けられるようになるのではないか」としている。