マイクロソフト、「HoloLens 2」の生産を終了へ–後継機の予定は不明
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Microsoftは、複合現実(MR)ヘッドセット「HoloLens 2」の生産を正式に終了する。同社は先週から、このことをビジネスパートナーにメールで伝えている。
デンマークのXR企業Virsabiの最高製品責任者であるJens Lauritsen氏は、自身のLinkedInプロフィールでこの情報を公開した。
Microsoftは在庫がなくなるまでHoloLens 2の販売を続ける予定だ。同社のデジタルストアで購入でき、価格は3500ドルからとなっている。
HoloLens 2は、2027年12月31日まで機能維持のためにセキュリティ更新などのサポートを受け続けることができる。
これに加え、第1世代の「HoloLens」に提供されるサービスアップデートは2024年12月10日で最後になることが明らかになった。同モデルは引き続き動作するが、セキュリティパッチや技術サポートが受けられなくなる。
HoloLens 2が最後の日を迎えるのは悲しいが、驚くことではない。2019年に初めて発売された時、ビジネスユーザーやプロフェッショナルはあまり興味を示さなかった。
2022年には、HoloLensプロジェクトのリード開発者だったAlex Kipman氏が同社を去っている。2024年に1000人以上の従業員が解雇されたが、その中にはHoloLensチームも含まれていた。
数年前、Microsoftが「HoloLens 3」に取り組んでいるといううわさが流れた。しかし、Business Insiderが2022年に報じたように、そのプロジェクトは中止された。
同社は仮想現実(VR)の世界から離れようとしているわけではない。現在はMetaとパートナーシップを結んでおり、VRヘッドセット「Meta Quest」シリーズ向けに「Xbox Cloud Gaming」と「Office」アプリを利用可能にしている。直近では新しく発表された「Quest 3S」と「Windows 11」との連携が強化される予定だ。
しかしながら、ファーストパーティーのハードウェアという点で、Microsoftはその技術に終止符を打つようだ。