Hewlett Packard Enterprise(HPE)がジュニパーネットワークスの買収間近と、海外報道
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Hewlett Packard Enterprise(HPE)がジュニパーネットワークスの買収を協議中で、合意間近であると米ウォールストリートジャーナルが報道しています。ロイターなども後追いで報じています。
- 米HPE、ジュニパーネットワークス買収で合意間近=関係筋 – WSJ
- 米HP、ジュニパー・ネットワークス買収で協議=WSJ | ロイター
報道によると、HPEはジュニパーネットワークスを130億ドル(1ドル140円換算で1兆8200億円)で買収するために協議しており、今週中にも合意が発表されるであろうとのことです。
HPEとジュニパーはどのような企業か?
HPEは、もともと大規模な商用サーバからパソコン、プリンタまで扱っていた総合IT企業であったHewlett Packerd(HP)が、2015年11月1日付けでサーバやストレージなどのエンタープライズ向け事業を行う「Hewlett Packard Enterprise」(HPE)と、PCやプリンタなどの事業を行う「HP Inc.」(HP)の2社に分社化されたことで発足した企業です。
参考:米HPが分社化を実行、今日から「Hewlett Packard Enterprise」と「HP Inc.」の2社に
現在ではHPEは、HPE Cray SupercomputingやHPE Apollo システムなどのハイパフォーマンスコンピューティング、HPE Superdome FlexサーバーやHPE ProLiantサーバーなどの企業向け高性能サーバ、Arubaアクセスポイントなどの無線LANシステムやネットワーク機器、HPE Alletra Storageなどのストレージを始めとした、エンタープライズ向けIT機器とソフトウェアを総合的に提供する企業となっています。
一方のジュニパーネットワークスは通信キャリアやデータセンター事業者向けに、スイッチやルータなどの高性能なネットワーク機器を提供する企業です。
ミッションクリティカルな用途に対応し、複数のネットワーク機器を接続して仮想的に大きな機器として利用可能なバーチャルシャーシ技術などが特徴で、ネットワーク機器大手の一角に食い込んでいる企業といえるでしょう。
HPEがジュニパーを買収する背景
HPEがジュニパーに買収協議を行っている背景には、HPEの主力であるサーバ事業、ジュニパーのネットワーク機器ともに、クラウドの普及によって今後大きな成長が見込みにくいという市場動向があると見られます。
また、HPEはデータセンター向けのネットワーク機器分野ではネットワーク機器専業ベンダに後れを取っているのが現状です。
こうしたことから、HPEはネットワーク機器分野をジュニパーの製品で補完することで、データセンター向けの総合ハードウェアベンダとしての競争力を高めることを目指しているのではないかと推測されます。