Ridgelinez、生成AIなどで人的資本経営を支援する新サービス

今回は「Ridgelinez、生成AIなどで人的資本経営を支援する新サービス」についてご紹介します。

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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Ridgelinezは9月7日、人的資本経営を生成AIなどのテクノロジーで支援する新サービス「HR Innovation for DX」の提供を開始した。生成AIを活用したコーチングで従業員のキャリア形成を支援するなど、専門人材育成と組織力強化を実現させる。

 社会の複雑化や人手不足の深刻化、ステークホルダーの意識の変化などを背景に人的資本経営の重要性が一層高まる中、専門人材活用を意識した組織づくりを各部門が推進する企業が増えている。だが、部門の戦略推進に向けた人事施策の策定と実行を迅速に行い、効果的に従業員のキャリア形成を支援するには多大な工数や専門性が必要になるなど課題がある。

 HR Innovation for DXは、人事業務とテクノロジーに詳しい同社コンサルタントが部門ごとの人材戦略を立案し、生成AIなどのテクノロジーを有効活用した解決策を提案する。サービスは「アセスメント」「PoC全体構想、施策検討」「実践と効果測定」の3段階に分かれている。

 アセスメントフェーズでは、部門の人事戦略を実現させる上で障壁となっている人事業務の課題を洗い出し、部門や従業員の目線で従業員ライフサイクルに応じた課題とテクノロジーを活用した解決策の仮説立てを行う。

 PoC全体構想、施策検討フェーズは、仮説検証の結果を基に俯瞰的な視点で人事業務とテクノロジーを一体化したあるべき姿を検討する。全体像を構想後、課題解決に向けた施策を実現するためのスコープの優先順位付けを行い、実践スケジュールを策定する。

 実践と効果測定フェーズは、アジャイルアプローチでMinimum Viable Product(価値を提供できる最小限のプロダクト、MVP)と効果測定を繰り返し、改革後の部門人事業務を確立する。テクノロジーについては、特定のソリューションを採用するのではなく、顧客企業の企業内資産を柔軟に組み合わせて、最適な運用環境を構築するとしている。

 HR Innovation for DXでは、生成AIが人事関連データを参照して従業員別に作成したキャリア形成を促す質問を、ビジネスチャットなどを用いた自然な会話を通じて問いかける仕組みを構築可能。例えば、AIチャットボットが従業員と過去にやりとりした内容を踏まえて、有益な研修情報や人事関連情報などに関して問いかけることで、従業員の興味に沿ったスムーズな対話を展開し業務推進を支援する。また、AIチャットボットとの対話を通じたコーチングにより、従業員の自律的なキャリア形成を実現するという。

 Ridgelinezで社内実践した結果、9割以上の参加者が「自律的なキャリア形成につながった」「有益な情報を取得できた」とポジティブな効果が得られたとのこと。

 また、AIなどを活用して業務内容や人事関連データベースから抽出したデータを精査し部門単位で必要とされる専門スキルとスキル指標を明確化する。そして、従業員が持つスキルと照合することで人事戦略の目標値とのギャップを可視化し、人材育成や採用を通じた施策へとつなげる。

 生成AIが、収集したデータから部門人事戦略を達成するための中長期的な施策や、従業員ごとの育成プランを作成することも可能となっている。

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