「iPad mini(A17 Pro)」レビュー–電話機能がないことを除けばほぼ完璧
今回は「「iPad mini(A17 Pro)」レビュー–電話機能がないことを除けばほぼ完璧」についてご紹介します。
関連ワード (クライアント等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「iPad mini」が最初に登場して以来、筆者はずっとファンである。Appleが2021年に「iPad mini(第6世代)」を発表してからは、特にそうだ。iPad mini(第6世代)は、コンテンツ作成からエンターテインメントまで、全てを快適に処理できるタブレットであるように感じた。そして、このタブレットのことを、自分が「無人島に持って行くデバイス」と評した。その言葉に偽りはなかった。
第7世代となる「iPad mini(A17 Pro)」のリリースにより、iPad miniはさらに強力になった。「A17 Pro」チップとAppleの新しいインテリジェンスシステムのおかげだ。しかし、5Gのサポート、美しい8.3インチの「Liquid Retina」ディスプレイ、豊富なアプリなど、さまざまな長所があるにもかかわらず、電話機能がないことが原因で、まだ不完全な感じがする。2024年において、これは重大な機会損失であるように感じる。
iPad mini(A17 Pro)のA17 Proチップはかなり強力だ。iPad mini(第6世代)と比較して、CPU性能が30%、GPU性能が25%向上している。つまり、アプリはより円滑に動作し、ゲームの没入感も高くなる。iPad mini(A17 Pro)は高負荷の拡張現実(AR)体験やプロフェッショナル向けアプリを「Pro」モデルのように処理できる。
しかし、iPad mini(A17 Pro)にA17 Proチップを採用したAppleの判断には、疑問を感じる。このチップは2023年の「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」にも搭載されていたが、2024年の「iPhone 16」シリーズには、A17 Proよりも30%高速でエネルギー効率にも優れた「A18」チップが内蔵されている。最先端のA18チップをiPad mini(A17 Pro)に搭載しなかったのは、なぜなのだろうか。もしかすると、Appleは2023年のiPhone 15 Proの生産で余ったA17 Proチップを使い切る必要があったのかもしれない。
A18チップの長所は速度だけではない。効率性に優れているので、バッテリー持続時間も延びる。A18がiPad mini(A17 Pro)に搭載されていたら、iPad miniをメインのデバイスとして使用している人は、より強力な製品を手にすることができたはずだ。A17 Proにこだわったせいで、AppleはiPad mini(A17 Pro)の潜在能力を完全には引き出せていない。残念なことだ。
A18チップが搭載されていないとはいえ、iPad mini(A17 Pro)はさまざまな機能を備えており、素晴らしいデバイスに仕上がっている。