クボタ、New Relic導入でクラウドサービスの安定稼働と予防対応を実現
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クボタは、世界約4万ユーザーが利用するディーラー向けクラウドサービス「Kubota-PAD」に、オブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を導入し、システム障害の予防と安定稼働を実現した。
New Relicの導入後1年間は、重大なシステム障害が発生しておらず、障害発生時には、New Relicのアラート機能により、迅速な復旧措置が可能になった。またシステムに影響を与えるプログラムを特定する工数が従来の4分の1に削減された。さらに閲覧履歴などのユーザーログを収集・分析することで、サービス部品の需要を正確に把握できるようになったという。このほか、サービス部品の閲覧状況を分析することで、機械の品質問題を予測し、対策を講じられるという。
同社は、Kubota-PADのサービスレベルを維持・向上するため、New Relicを活用したSLO(サービスレベル目標)管理体制を構築した。具体的には、画面描画速度、データ検索速度、サービス部品発注の正確性などをSLO指標として設定し、New Relicのダッシュボードで可視化している。開発パートナーと連携し、これらの指標を週次でチェックすることで、サービスレベルの継続的な計測と改善を図っている。
New Relicは、エンジニアがデータに基づいてソフトウェアの計画、構築、デプロイ、実行を最適化できるよう支援する。あらゆるテレメトリーデータ(メトリクス、イベント、ログ、トレース)を収集できる統合データプラットフォームと、強力なフルスタック分析ツールを提供することで、エンジニアは主観ではなくデータに基づいた意思決定ができる。さらに、シンプルな価格体系を採用し、開発サイクルタイムの短縮、変更失敗率の低減、リリース頻度の向上、平均復旧時間(MTTR)の改善など、エンジニアにとって高い費用対効果をもたらす。
Kubota-PADは、世界中のディーラーで利用されており、24時間365日の安定稼働が求められている。しかし、機能拡張に伴うシステムの複雑化・データの肥大化により、動作性能の低下やシステム障害が発生していた。またアプリケーションの状況把握が難しく、障害発生から検知・対応までに時間がかかっていた。
クボタは今後、Kubota-PADを「サービスコンシェルジュ構想」の中核システムと位置づけ、New Relicによるサービス全体の可視化を武器に、さまざまなシステムとの連携を進めていく予定だ。