「Grok」のチャットボットと画像生成機能、Xの全ユーザーが利用可能に
今回は「「Grok」のチャットボットと画像生成機能、Xの全ユーザーが利用可能に」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Elon Musk氏は、「X」(当時は「Twitter」)の買収以来、「Grok」アシスタントを用いてプラットフォームのAI機能を強化してきた。この1週間で同プラットフォームには、AI画像生成機能が追加され、AIチャットボットへのアクセスも拡大した。
Grokの利用は、有料サブスクリプションサービス「X Premium」のユーザーに限定されていた。しかし、The Vergeが発見したように、米国時間12月9日から無料ユーザーも「Grok 2」のチャットボットにアクセスし、2時間ごとに10件のメッセージまで送信できるようになったようだ。
本稿執筆時点では、筆者の無料のXアカウントからチャットボットにアクセスでき、ユーザーインターフェース(UI)は「ChatGPT」と似ている。「今日の最大のニュースは何?」と尋ねたところ、信頼性が高く納得できる回答が返され、回答の取得元である投稿やウェブページのリンクが表示された。
Grokでは12月7日、「Aurora」と名付けられた新しい画像生成ツールも発表された。Xに共有されたユーザーによる生成画像から分かるように、非常に写実的な結果が得られた。しかし、AI開発企業のBlack Forest Labsの画像生成AIモデル「Flux.1」がXで生成した画像と同様に、このプラットフォーム上で生成されるものに対する安全対策はほとんどないようだった。
TechCrunchがこのモデルを試したところ、ヌードはブロックされていたものの、著作権で保護された画像や生々しい素材はブロックされておらず、同モデルは「血まみれの(Donald)Trump」の画像を生成した。公開から数時間後、AuroraはGrokから削除された。
しかし、モデルは完全に消えたわけではない。xAIは同9日、同社のブログにおいて、インターネット上の数十億ものサンプルで訓練された新モデルのAuroraで、Grokの画像生成機能を強化し、同機能は写実的な描写とプロンプトに対する正確な応答に優れていると発表した。
「Auroraは、交互に配置された文章と画像のデータから次のトークンを予測するように訓練された自己回帰型の混合エキスパートネットワークである」とブログには記載されている。
Auroraの新モデルでは、入力データとして画像を使用することも可能。xAIは、明確な日付は示していないものの、この機能が「間もなく」Xのユーザーに展開される予定だとしている。新モデルの安全対策には依然として課題があるようで、ブログで紹介されている生成画像には「Donald Trumpの髪型をしたJackie Chan」や「スタジオジブリのキャラクター風のElon Musk」などがある。
同社は、Grokの新機能が1週間以内に全てのユーザーに展開されると発表している。筆者の無料アカウントでGrok 2にアクセスすると、まだ「画像はBlack Forest LabsのFLUX.1で生成」と表示されている。筆者には更新版が展開されていないためだろう。