「Microsoft Edge」ブラウザー、「Adobe Acrobat」のPDF機能を統合へ
今回は「「Microsoft Edge」ブラウザー、「Adobe Acrobat」のPDF機能を統合へ」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Microsoftは米国時間2月8日、「Windows 10」および「Windows 11」上で動作する「Microsoft Edge」ブラウザーの組み込みPDFリーダーとして「Adobe Acrobat」の描画エンジンを搭載すると発表した。これによりEdge内でのPDF表示がより精緻になるとともに、全てのPDF表示内にAdobeのブランドが表示されるようになるという。
Acrobatのテクノロジーを搭載したEdgeは2023年3月から、両OSを搭載したデバイスに向けて段階的に提供される。法人顧客は「Microsoft Intune」のポリシーを介し、マネージドデバイスを「オプトイン」することを選択できる。
いったんアップデートすると、旧来のPDFエンジンに戻すことはできなくなる。なお、段階的提供の完了は2023年9月の予定となっている。
Microsoftは2024年3月31日に、旧来のPDFエンジンを「Chromium」ベースのEdgeから除去する計画だ。同社ウェブページによると、マネージドデバイスにおけるAcrobat PDFエンジンのオプトアウトポリシーは同日に終了する。
また今回の提携により、Windows 10およびWindows 11のユーザー14億人は、サブスクリプションベースでPDF内のテキストや画像の編集のほか、PDFから他のフォーマットへの変換、ファイルの結合といった、Adobe Acrobatが持つより高度な機能を利用できるようになる。このようなサブスクリプションはEdge向けのAdobe拡張機能を介して購入できる。また、既存のサブスクリプション購入者であれば、Acrobat拡張機能を使用しても課金されることはない。
Microsoftのモダンワークおよびビジネスアプリケーション担当コーポレートバイスプレジデントであるJared Spataro氏は発表の中で「AdobeとMicrosoftのより緊密な連携は、生産性にとっても、顧客にとっても素晴らしいことだ」と記している。
「AdobeのPDFテクノロジーがEdgeに搭載されることで、ユーザーは必要不可欠なデジタルドキュメント機能に迅速かつ安全にアクセスできるようになる」(同氏)
両社は、長年にわたり提携してきたが、その提携はクラウド間の連携に向けたものであり、顧客の目に届きやすいものではなかった。しかし今回の提携は、既存の提携関係を大幅に拡大するものとなっている。両社は2022年に、「Adobe Document Cloud」と「Microsoft Teams」を横断する法人向け機能をリリースしている。これには、Teamsの承認アプリ内でシームレスな電子署名を可能にするための「Adobe Sign」との連携などが含まれている。
Microsoftによると、Acrobatの技術を搭載したEdgeは、レガシーとなるEdgeのPDFリーダーと「機能的にまったく同等」のものであり、「失われる機能は何もない」という。また、PDFビューの下隅にAdobeのブランドマークが「控えめに」表示されるようになるという。