「Claude 3.5 Haiku」が全ユーザーで利用可能に–公式発表はなし

今回は「「Claude 3.5 Haiku」が全ユーザーで利用可能に–公式発表はなし」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 人工知能(AI)モデルの市場が大いに活況を呈しており、Anthropicはそこに注目している。

 米国時間12月12日、最新モデルの「Claude 3.5 Haiku」がチャットボット「Claude」の全ユーザーに公開されたとの報告が、複数のClaudeユーザーからソーシャルメディア経由で寄せられた。

 Claude 3.5 Haikuは10月に初めて発表されたAnthropicの最速モデルで、「コーディングのプロセスを効率化して生産性を高めたいと考えているソフトウェアチームにとって最適」だと、同社は説明している。また、データの抽出、コンテンツのモデレーション、それに拡張性の高い対話機能が求められるチャットボットの構築といったユースケースも挙げている。

 今回の公開は複数のメディアやユーザーによって確認されているが、Claude自体は、Claude 3.5 Haikuが使われているかどうかに関してやや混乱しているようだ。筆者がClaudeに尋ねたところ、同シリーズの「Claude 3.5 Sonnet」が最新モデルだとの回答が返ってきた。

 ベンチマークについて見てみると、Claude 3.5 HaikuはClaude 3.5 Sonnetに匹敵するが、AIチャットボットの能力を比較評価できる「Chatbot Arena」では、現時点で「Claude 3 Opus」とClaude 3.5 Sonnetより下位にランクされている。だが、全体的に見れば、Claude 3.5 Haikuは平均よりも安価かつ高品質で、特にコーディングにおいては、いくつかの人気モデルより優れていると評価されている。価格面ではGoogleの「Gemini 1.5」、OpenAIの「GPT-4o」と「OpenAI o1」、およびClaude 3.5 Sonnetより安く、スピード面ではGemini 1.5、Metaの「Llama 3.1 405B」、およびClaude 3.5 Sonnetを上回っていた。

 また、この最新モデルでは「Artifacts」も利用できる。Artifactsは6月に発表されたサイドバー機能で、「ユーザーのリクエストに基づいて完全な形の成果物を作成し、対話画面の横にリアルタイムで表示できる」と、米ZDNETのLance Whitney記者は説明している。

 今回の件に関するAnthropicの公式発表はまだないが、多くのAIチャットボットの無料バージョンと同じく、1日に送信できるメッセージの数は制限されるだろう。だが、もっと多くのメッセージを送信したかったら、月額20ドル(約3000円)または年額216ドル(約3万3000円)の「Claude Pro」にアップグレードすればいい。

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