「壊れにくい」「使いたくなる」を目指した新たな端末–レノボ、「GIGA2.0」向けサービスを提供
今回は「「壊れにくい」「使いたくなる」を目指した新たな端末–レノボ、「GIGA2.0」向けサービスを提供」についてご紹介します。
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レノボ・ジャパンは2月6日、「GIGAスクール構想 第2期」(GIGA2.0)に向けたハードウェアモデルと、各種ソリューションを統合したパッケージ「Lenovo GIGA School Edition」を提供すると発表した。同日に行われた説明会では、新製品の詳細とパートナー企業との取り組みが紹介された。
Lenovo GIGA School Editionは、端末(Lenovo Duet Chromebook EDU G2、Lenovo 500e Chromebook Gen 4s、Lenovo 300w Yoga Gen 4)とGIGA端末に含まれる無料ソリューションから構成される。レノボは2017年から教育市場に特化したデバイスを販売しており、「GIGAスクール構想 第1期」(GIGA1.0)で得たさまざまな経験をパッケージに反映したという。
レノボ・ジャパン 執行役員 副社長の安田稔氏は、GIGA2.0におけるコンセプトについて「『割れにくいこと』と『使いたくなること』という2つのコンセプトがある」と語り、壊れにくい安心感で、積極的に使いたくなる端末とソリューションの提供に注力すると説明する。
レノボ・ジャパン 教育ビジネス開発部 部長の外山竜次氏は、GIGA1.0での課題を「故障」「端末のスペック不足」「利活用の格差」――の3点に分けて説明した。
まず故障では、PCをたたく、落とす、USBポートに鉛筆を挿すなど想定外の故障があったことから、2.0では想定外の使い方に対応できる堅牢(けんろう)性の強化を図った。米国国防総省の調達基準「MIL規格」に準拠するほか、レノボ独自の教育向け製品用の堅牢性基準を満たすテスト「Lenovo DuraSpec」を実施し、耐久性を検証。76cmの高さからコンクリートまたはスチール板に落下させるテストや、ねじり試験、圧力試験などを行い、端末に破損がないか、全ての機能が動作するかを確認している。
端末のスペック不足では、「Windowsの起動が遅い」「Chromebookでもマルチタスクの利用下ではパフォーマンスが低下する」などの声が寄せられていたという。今後、CBT(Computer Based Testing)の普及やデジタル教科書の活用が始まることを考えると、幅広い用途で高いパフォーマンスを発揮できる高性能な端末が必要になると外山氏は指摘する。
5年後の使用を想定した高いスペックを実現するために、Lenovo Duet Chromebook EDU G2にはパフォーマンスやバッテリー効率の高いプロセッサー「MediaTek Kompanio 838」を搭載。Lenovo 500e Chromebook Gen 4sとLenovo 300w Yoga Gen 4には省電力性に優れる「Intel N100」を搭載した。
また、バッテリーの耐久性も強化している。1000回の充放電サイクルに耐えられるバッテリーを設計。Lenovo Duet Chromebook EDU G2はバッテリー駆動時間最大12時間、1時間で75%まで充電できる。Lenovo 500e Chromebook Gen 4sのバッテリー駆動時間は最大15.5時間、1時間で80%まで充電可能。Lenovo 300w Yoga Gen 4は、バッテリー駆動時間最大14.4時間、1時間で90%まで充電できる。
利活用の格差では、「教員のIT活用指導力が不足している」「学習者用デジタル教科書がない」「通常の業務が忙しく時間が足りない」「端末の管理・運用に手間がかかる」などの理由から、端末を使えない・活用できないケースがGIGA1.0では見られたという。
この課題を踏まえて同社では「教員が使わせたくなる、生徒が使いたくなるような端末作り」をコンセプトに、利便性を向上させるペンシルタッチ機能と活用を促進する無料ソリューションサービスを用意した。
ペンシルタッチ機能では、普段から児童・生徒が利用している鉛筆をタッチペン代わりに使えるようにした。鉛筆削りで書き心地を調整でき、2B以上の軟らかさの鉛筆に対応する。これにより、タッチペンの紛失や故障を防ぐ。また、バッテリー不要で安価なハードペンシルも利用できるため、万が一紛失や故障をした場合でも保護者や自治体の負担が軽くなるのではないかとしている。