Anthropic、「拡張思考」モードを備えた最新AIモデルを発表
今回は「Anthropic、「拡張思考」モードを備えた最新AIモデルを発表」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Anthropicの人工知能(AI)モデル「Claude」が新しくなり、リクエストへの回答を生成する際にこれまでより長く、深く「思考」できるモードが搭載された。
「Claude 3.7 Sonnet」と名付けられたこの最新モデルは、高度な推論を使用して処理に時間をかけることで、ユーザーからの質問を段階的に評価して、詳細な結果を生成できる。
新たに搭載された「拡張思考モード」は、Claudeのウェブサイトと開発者向けAPIで利用できる。ただし、無料ではない。Claude 3.7 Sonnet自体はすべてのユーザーに提供されるが、拡張思考モードを利用するには、有料の「Pro」プランまたは「Team」プランに加入する必要がある。
この拡張思考モードがとりわけ得意とするのは、数学やコーディングの難しい問題とフロントエンドのウェブ開発だと、Anthropicは米国時間2月24日の発表で述べている。このモードでは、Claudeは回答を提示する前に「自己反省」を行う。回答の作成に時間をかけることで、数学、物理、作業指示、コーディングといったタスクをより適切に処理できるというわけだ。また、Claudeはその解決策に至った過程をユーザーに提示する。
ProプランまたはTeamプランに加入しているユーザーなら、Claudeの新しい拡張思考モードを試すことができる。Claudeのウェブサイトにアクセスして、モデル選択のドロップダウンメニューをクリックしよう。Claude 3.7 Sonnetが選択されていることを確認したら、思考モードを「Normal」(標準)から「Extended」(拡張)に変更すればいい。筆者は試しに、Anthropic、OpenAI、Googleが提供しているさまざまなAIモデルを比較したウェブページの作成をClaudeに依頼してみた。
すると、ClaudeはHTMLとCSSのコードを1行ずつ表示しながらページを生成した。また、作業を終えると、完成したページがHTMLモードとプレビューモードで表示できるようになった。ここで唯一の欠点は、どのようなタイプのリクエストでも、Claudeが用いる情報は2024年10月以前のものに限られるということだ。つまり、リアルタイムの出来事や2024年11月以降の情報は反映されない。
とはいえ、Claude 3.7 Sonnetは、開発者にとって画期的な機能も提供している。それは、対話型コーディングが可能なコマンドラインツールだ。「Claude Code」と呼ばれるこのツールを使えば、開発者は複雑なエンジニアリングタスクを、ターミナルから直接AIに指示できる。