Mozilla、プライバシー最優先の電子メールサービスを発表
今回は「Mozilla、プライバシー最優先の電子メールサービスを発表」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Mozillaは先ごろ、ファイル共有サービス「Firefox Send」を復活させ、カレンダーツール「Thunderbird Appointment」の提供を開始するという新たなサービスの計画を明らかにした。しかし、これはわれわれが待ち望んでいた重大発表ではない。
そのMozillaはさらに、2つの新サービス「Thundermail」(電子メール)と「Thunderbird Pro」を発表した。Thunderbird Proは、Thunderbird Appointment、「Thunderbird Send」(Firefox Sendを復活させたもの)、「Thunderbird Assist」などのサービスをまとめたものだ。
これまでに分かっていることを整理する。
Thundermailは、Mozillaが20年以上前から提供している電子メールクライアント「Thunderbird」のことではなく、Thunderbird内とウェブ上で使える「Gmail」に似た電子メールサービスになる。Thundermailでは、Thundermailの電子メールアドレスまたはカスタムドメインが利用できる。完全にオープンソースの電子メールサービスであり、人工知能(AI)のトレーニングに電子メールが利用されたり、受信箱に広告があふれたり、データが収集されて売られたりといったことは一切ない(この点、Gmailには似ていないとも言える)。プライバシーが心配な人にはうってつけのサービスだ。
次にThunderbird Proは、先に挙げたサービス(Appointment、Send、Assist)からスタートする。Assistには「Flower AI」が搭載され、このサービスでAI機能が利用できる。
使用料については、プロジェクトに貢献している人は無料で利用でき、それ以外の人はサブスクリプション料金を払うことになる。しっかりしたユーザーベースが確保できれば、無料で利用できるプラン(機能制限あり)の提供を開始する計画もある。料金がいくらになるのかはまだ示されていないが、近く判明するはずだ。
20年以上前からある電子メールクライアントのThunderbirdは、初期のものから大幅に進歩している。常に安泰だったわけではなく、数年前にはMozillaがThunderbirdを手放す計画を発表したが、幸いなことにそういうことにはならなかった。実際、Thunderbirdは市場で最も人気のあるオープンソースの電子メールクライアントとして成功している。
もちろん、Thunderbirdの次のリリースでThundermailの電子メールアドレスが必要になるというわけではない。また、Thunderbird Proの新機能をオープンソースの電子メールアプリであるThunderbirdに組み込むことをMozillaは計画している、と思いたい。
Thundermailの順番待ちリストに登録したい人は、Thundermailのサイトに行き、電子メールアドレスを登録しよう。