上手な仕事の任せ方とは–5人のトップマネジメントに聞くベストプラクティス
今回は「上手な仕事の任せ方とは–5人のトップマネジメントに聞くベストプラクティス」についてご紹介します。
関連ワード (AIが企業にもたらす変化、CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
他人に仕事を任せるのは、責任を放棄するためではない。部下に上手に仕事を割り振ることは、優れたマネジメントに必要不可欠な要素だ。
この記事では、さまざまな組織の5人のトップマネジメントに、人にうまく仕事を任せるためのベストプラクティスについて話を聞く。
英国海域の石油ガス開発を規制する政府企業North Sea Transition Authority(NSTA)でコーポレートディレクター 兼 最高財務責任者(CFO)を務めるNic Granger氏は、仕事を任せることが、単なる責任のなすりつけにならないように十分に注意する必要があると話す。
「そのプロセスは、『業務を任せる』というよりも、むしろ部下に仕事に対する責任感を持たせ、行動に説明責任を負わせることだと考えている」と同氏は言う。Granger氏はZDNETの取材に対して、人は重要なことに責任を負っていると感じれば、優れた成果を上げる可能性が高まるものだと語った。「仕事を任せることは、部下が成長できるような環境を整え、彼らのセーフティネットになることだと考えている」と同氏は言う。
Granger氏は、自分のチームを例に挙げて説明してくれた。それは、NSTAのGISチームに、オープンデータサイトのための製品を設計する機会が与えられた時のことだ。NSTAが提供しているよく使われているアプリの1つに「Energy Integration」と呼ばれるものがある。これは、規制に関するさまざまなデータを、APIを通じて1つの地図にまとめるもので、その機能を実現するための取り組みは、全てそのGISチームの仕事だったという。
「彼らは、そのアプリに対するニーズがあること知り、自ら行動してアプリを作った。このアプリは経営チームの話題によく上がるものの1つで、同僚たちが一番よく使っているアプリでもある。それは、実際に役に立つからだ」と同氏は説明した。「私の方から『これが必要だから、設計するように』という指示をしたわけではなかった。彼らの方が私のところにきて、『プロトタイプができました。役に立つと思いますか』と言ってきた。私は『もちろん』と答えた」