「インテルをスタートアップのように運営」–新CEOが明かす経営再建戦略
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Intelの新最高経営責任者(CEO)のLip-Bu Tan氏は米国時間3月31日、同社を再び偉大な企業にするための戦略を説明した。Tan氏はPat Gelsinger氏の後任として、18日にCEOに就任したばかりだ。
ラスベガスで開催された顧客およびパートナー向け年次イベント「Intel Vision」で講演したTan氏は、Intelの文化を変えることを強調し、同社を「初日からスタートアップ企業のように」運営することを約束した。
Intelはエンジニアリングを軽視するようになっているため、文化を変える必要がある、とTan氏は述べた。「Intelはエンジニアリング分野の優秀な人材の一部を失った」と同氏。「優れた人材を再編成し、新たな逸材を引きつけたい」
Tan氏は、大好きなバスケットボールとカリフォルニア州のバスケットボールチーム「Golden State Warriors」に触れ、「私はバスケットボールが大好きだ。選手がボールをパスし、チームメイトがそれを受ける。私もそういうチームを作りたい」と語った。
同氏によると、そうした文化の再構築は、「強力なチームを結成して、過去の過ちを正し、信頼を得る」ために必要なことだという。
Tan氏はIntelのさまざまな問題を強調した。過ちを詳細に列挙することはなかったが、IntelがAdvanced Micro Devices(AMD)に大きなシェアを奪われたことや、人工知能(AI)分野の戦いでNVIDIAに敗れてきたことは、投資家や業界全体によく知られている。
「Intelにとって厳しい時期がかなり長く続いている」とTan氏。「Intelの苦境を見るのはとてもつらい。自分が状況を好転させられる可能性があるのに、傍観者でいることなどできない」
Tan氏は、会場に集まった顧客に対して、「われわれは、もっと良いサービスや製品を皆さんに提供しなければならない。そのためには、改善が必要なので、それに取り組んでいく」と述べた。そして、「率直な意見を聞かせてほしい。私が今週、皆さんに期待しているのは、まさにそれである。厳しいフィードバックには、非常に大きな価値があると思う」と語った。