日立製作所、大阪・関西万博の来場者向けに交通情報システムを開発–13日から運用開始
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日立製作所(日立)は4月8日、2025年日本国際博覧会協会と共同で、大阪・関西万博の来場者の安全かつ円滑な移動を実現するための「万博交通情報システム」を開発したと発表した。13日から運用を開始する。
大阪・関西万博は、大阪湾の人工島である夢洲で開催される。四方を海に囲まれた会場へのアクセスルートが限られるため、特定の交通手段や経路に集中しない、バランスの取れた輸送計画が求められている。こうした背景のもと、2022年6月に「大阪・関西万博 来場者輸送基本方針」が策定され、その後、具体的な計画へと落とし込まれてきた。
同システムは、これらの基本方針に基づき、来場者のスムーズな移動を支援するために開発された。その特徴として、まず挙げられるのが各種交通情報の収集・一元化だ。鉄道の運行管理システムや混雑可視化システムなどの開発で培ってきた日立のノウハウを生かし、会場に接続する複数の鉄道路線に関する、リアルタイムな運行状況や、バスの計画ダイヤといった情報を集約する。これにより、各交通機関との連携を強化し、来場者にとってより安全で安心な輸送体制を構築する。
さらに、収集された交通情報は、万博の公式サイト内に開設されるウェブページ「EXPO 2025 交通インフォメーション」を通じて、来場者へリアルタイムに提供される。会場へのアクセス情報に加え、鉄道の運行状況などが確認できる。これにより、来場者は運行状況を踏まえ、最適な交通手段を選択することが可能となり、より快適な移動が実現する。