「Amazon Q Developer」、言語サポートを拡大–非英語圏の開発環境を改善
今回は「「Amazon Q Developer」、言語サポートを拡大–非英語圏の開発環境を改善」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
プログラミングはますます国境に縛られない職業になっているが、開発者向けツールはようやくその状況に追いつきつつある。「Amazon Web Services」(AWS)は米国時間4月9日、世界中に広がるユーザーベースにより良いサービスを提供するため、コーディングアシスタント「Amazon Q Developer」における新たな言語サポートを発表した。Amazonによると、Amazon Q Developerは複数の言語で正確にフィードバックを伝え、あらゆるバックグラウンドを持つ開発者に使いやすい作業環境をもたらすという。
その歴史の大部分を通じて、ソフトウェアは英語をベースとしてきた。そのため、主に欧米の英語圏の開発者が優位に立っている。それに対処するため、消費者向け人工知能(AI)ツールを手がける企業は、非英語圏のコミュニティーにおける利用状況を改善するため、特定の地域や言語に特化した製品を投入し始めた。リアルタイムで英語のなまりを直してくれるツールすらある。
コード自体はまだ英語で動いているが、Amazon Q Developerによる調整は、開発者のワークフローを取り巻く部分でアクセシビリティーを広げることが狙いだ。
AWSのアーキテクトであるBrian Beach氏は発表の中で次のように述べている。「言語サポートの拡大により、Amazon Q Developerでは複雑な技術概念について、開発者が望む言語でより自然でスムーズな対話ができるようになった。それがシステムアーキテクチャーの設計だろうとドキュメンテーションの生成だろうと、あるいはアプリケーションのローカライズ戦略の策定であってもだ」
デモのため、Beach氏は英語、中国語、ヒンディー語、スペイン語でAmazon Q Developerに同じ質問をした。すると、Amazon Q Developerはこれら4言語すべてで回答し、「言語上の微妙な差異に対応しながら技術的な正確さ」は失われなかったという。Amazon Q Developerは、フォローアップの質問と回答もユーザーが選択した言語で続け、常に2言語間の翻訳をしながら作業を進めなければならないという障壁をワークフローから取り除いてくれる。
Beach氏は、コードにフランス語でコメントを追加するようAmazon Q Developerに求めた様子も示している。
拡大された言語サポートは、すでに統合開発環境(IDE)およびコマンドラインインターフェース(CLI)で無料ユーザーと「Pro」ユーザーに提供されており、「AWS Management Console」でも間もなく利用できるようになる。