ZyngaがRPGゲーム分野に拡大を目指し「Torchlight III」のEchtra Gamesを買収

今回は「ZyngaがRPGゲーム分野に拡大を目指し「Torchlight III」のEchtra Gamesを買収」についてご紹介します。

関連ワード (Zynga、買収等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


ソーシャルゲーム会社のZynga(ジンガ)は、ここ数年、特にモバイルとカジュアルパズルゲームでの活動を強化するために、30億ドル(約3210億円)以上を費やしてヨーロッパ(特にトルコとフィンランド)のさまざまなスタートアップ企業を買収してきた。しかし同社は米国時間3月3日、より没入型の、高度なグラフィックのクロスプラットフォーム体験へと方向転換し新たな展開を見せた。同社は、Steam、XBox One、PS4、Nintendo Switchで発売されている「Torchlight III(トーチライトIII)」を手がけたアクションRPGパブリッシャーであるサンフランシスコのEchtra Gamesを買収すると発表した。

Echtraのチームは、ZyngaのNaturalMotionスタジオと提携して新作タイトルのリリースに取り組むとのこと。それ以外の詳細は今のところ発表されていない。

取引の財務条件は非公開となっており、また、誰がEchtraを支援したのか、誰かに支援されたのかは明らかにされていない。

しかし、Echtraはある意味、冷酷に計算された金儲けではなく、情熱的なアイデアから構築されたゲームスタートアップの古典的な例であり、おそらく持つとすれば最高の類の会社だろう。

共同設立者兼CEOであるMax Schaefer(マックス・シェーファー)氏は以前「Torchlight(トーチライト)」オリジナルシリーズの開発者であるRunic Gamesに在籍し、またアクションRPGの金字塔「Diablo(ディアブロ)」などの開発者でもあった。Runicはその親会社であるPerfect Worldによって閉鎖されたため「Torchlight」フランチャイズにはまだ命が残っていると感じたシェーファー氏は、2016年にRunicの同僚や業界の他の開発者とともに、新会社Echtraを設立することにした。

関連記事:ソーシャルゲームZyngaのCEOがさらなる買収計画を語る

しかしそれは、Echtraが期待していたようにはうまくいかなかった。ゲームが早期アクセスを終了して一般に発売された後、新作はまちまちな評価だった。ゲームのデザイン、そしてバグに対する批判も見られた。

買収後の計画は、潜在的にはフランチャイズを構築し続けるためにEchtraのチームと専門知識を導入するということだが、より一般的には、Zyngaがクロスプラットフォームのゲームでフットプリントを拡大すること、またゲーム技術、特にRPGや他の没入型アプリケーションのためのプラットフォームとして現時点で最も使われているUnreal Engineで構築されたツールの面でZyngaを支援することになる。

ZyngaのCEOであるFrank Gibeau(フランク・ジボー)氏は声明でこう述べた。「Echtra Gamesのマックスと彼のチームは、これまでに作られた最も伝説的なゲームのいくつかを担当した経験があり、アクションRPGジャンルとクロスプラットフォーム開発の専門家です。Echtra GamesチームをZyngaファミリーに迎え入れることに興奮しています。この買収は、モバイルからPCおよびコンソールまで、当社の象徴的なライセンスおよびブランドを成長させ、Zyngaがリーチできる市場をさらに拡大するのに役立ってくれることでしょう」。

「Echtra GamesはZyngaファミリーに加われることをうれしく思います」とシェーファー氏は付け加えた。「我々は、クロスプラットフォームでのプレイがRPGとインタラクティブエンターテインメントの未来に不可欠であるというZyngaのビジョンを共有しており、この取り組みに我々の幅広い経験と能力を生かすことを楽しみにしています」。

パンデミックのせいで屋内や自宅で過ごす時間が増えているのだから当然といえば当然だが、ゲーム業界は、2020年の明るい場所の1つとなった。Zyngaは、その結果として、2021年2月発表された第4四半期の売上がアナリストの予想を上回ったことも含め、最近絶好調だ。その収益は6億1600万ドル(約659億円)で、四半期としては過去最高となっている。買収は最近の同社の戦略の主要な部分であると、ジボー氏は当時語っていた。

モバイル以外の、より没入型のRPGタイトルを目指すことは、野心的でより高額になる可能性がある事業であり、トルコのRollicの過半数株式を2億2800万ドル(約244億円)で、Peakを21億ドル(約2248億円)で、Small Giant Gamesの80%を7億1800万ドル(約768億円)で、そしてGram Gamesを2億9900万ドル(約320億円)で買収してきた近年の同社の買収とは方向性が目立って異なっている。

関連記事:Zyngaがトルコ拠点の超カジュアルゲームメーカーRollicの買収を完了、CEOはさらなる買収に意欲的


【原文】

Games company Zynga has been on an acquisition tear the last several years to beef up its activity, in particular in mobile and casual-puzzle games, spending over $3 billion to pick up a range of startups across Europe (specifically Turkey and Finland) in the process. Today, however, it’s taking a turn toward more immersive, highly graphic cross-platform experiences. The company has announced that it is acquiring San Francisco’s Echtra Games, the role-playing game publisher behind Torchlight III, which is available on Steam, XBox One, PS4 and Nintendo Switch.

The team will be working on releasing a new title in partnership with Zynga’s NaturalMotion studio, the company said. No other details on that were released for now.

Financial terms of the deal were not disclosed. It’s also not clear who backed Echtra, if anyone.

But Echtra is in some ways a classic example of a gaming startup built out of a burning idea, rather than cold, calculated moneymaking — perhaps the best kind of company you can have.

Max Schaefer, the co-founder and CEO, had previously been at Runic Games, the developer of the original Torchlight series, as well as Diablo and others. Runic was shuttered by its owner, Perfect World, and so in 2016, Schaefer went on to form a new company, Echtra, with some of his Runic colleagues and others in the industry because he saw more life left in the franchise.

That perhaps didn’t play out as well as Echtra had hoped, though. After the game exited early access into general availability, it received mixed reviews, some of the criticism leveled at how the game was built, and some because of bugs.

The plan will be to bring on Echtra’s team and expertise, potentially to continue building the franchise, but more generally to help Zynga build out more of a footprint in cross-platform games, and also gaming technology, in particular around tools built on Unreal Engine, the platform of choice at the moment for RPG and other immersive applications.

“Max and his team at Echtra Games are responsible for some of the most legendary game properties ever created, and they are experts in the action RPG genre and cross-platform development. I’m excited to welcome the Echtra Games team into the Zynga family,” said Frank Gibeau, chief executive officer of Zynga, in a statement. “This acquisition will be instrumental in growing our iconic licenses and brands from mobile to PCs and consoles, while helping to further expand Zynga’s total addressable market.”

“Echtra Games is delighted to be joining the Zynga family,” added Max Schaefer. “We share Zynga’s vision that cross-platform play is an essential part of the future of RPGs and interactive entertainment and are eager to apply our vast experience and talents to this effort.”

Gaming has been one of the bright spots in the last year — no surprise, since people are spending so much more time indoors and at home because of the pandemic. Zynga, as a consequence of that, has also been on a roll in recent times, with its fourth-quarter earnings, released last month, beating analyst expectations. Its revenues of $616 million are the highest-ever quarterly bookings posted by the company. Acquisitions are a major part of its strategy these days, the company said at the time.

Going for more immersive RPG titles outside of mobile is an ambitious and potentially more expensive undertaking and is a very notable swerve away from the company’s acquisitions in recent years, which have included a majority stake in Turkey’s Rollic for $228 million, Peak for $2.1 billion, 80% of Small Giant Games for $718 million; and Gram Games for $299 million.

Early Stage is the premier “how-to” event for startup entrepreneurs and investors. You’ll hear firsthand how some of the most successful founders and VCs build their businesses, raise money and manage their portfolios. We’ll cover every aspect of company building: Fundraising, recruiting, sales, legal, PR, marketing and brand building. Each session also has audience participation built-in — there’s ample time included in each for audience questions and discussion.

(文:Ingrid Lunden、翻訳:Aya Nakazato)

買収(ばいしゅう)の意味 - goo国語辞書

買収(ばいしゅう)とは。意味や解説、類語。[名](スル)1 買い取ること。買いおさえること。「会社を買収する」「用地買収」2 ひそかに利益を与えて、自分の有利になるように人を動かすこと。「選挙民を買収する」 - goo国語辞書は30万3千件語以上を収録。政治・経済・医学・ITなど、最新用語の追加も定期的に行っています。

買収とは - コトバンク

デジタル大辞泉 - 買収の用語解説 - [名](スル)1 買い取ること。買いおさえること。「会社を買収する」「用地買収」2 ひそかに利益を与えて、自分の有利になるように人を動かすこと。「選挙民を買収する」

買収とは - Weblio辞書

「買収」の意味は 買い取ること。Weblio国語辞典では「買収」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。

合併と買収の違いやメリット・デメリット!企業のM&Aの意 …

企業の「M&A」は「合併・買収」と説明されますが、企業の合併と買収はどう違うのかと聞かれると、答えられない方が意外と多いようです。ここでは、合併と買収の違いやメリット・デメリットについて、詳細や意味を確認しておきましょう。

買収 - Wikipedia

買収 (ばいしゅう)

企業買収のニュース情報 - goo ニュース

企業買収のニュース情報です。gooニュースは、1日約2500本もの幅広いジャンルの速報をまとめ、関連情報と合わせて分かりやすくお伝えするNTTレゾナントのニュースサービス...

M&A - Wikipedia

公開買い付けは買収提案者が条件を公表しつつ広く一般株主から買い付けを行うものであり、それに現在の経営陣が同意する場合には上場企業の場合には 適時開示 の一環としてその旨を買収先企業も公表することが必要とされることから、少なくともこの時点で買収の取り組みは公然のものとなりその枠組みがいわゆる敵対的買収なのか友好的買収なのかが明らかになる。

河井元法相が保釈 逮捕から8カ月半ぶり―バッジ胸に一礼・参 …

2019年参院選をめぐる大型買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)罪に問われた衆院議員の元法相、河井克行被告(57)について、東京地裁は3日、保釈を認める決定をした。保釈保証金5000万円は即日納付され、被告は同日夜、東京拘置所(東京都葛飾区)から保釈された。

NVIDIAのArm買収、大手3社が反対を表明か:Bloombergが ...

2021年2月12日夜遅く(米国時間)に報じられたところによると、NVIDIAによるArmへの400億米ドルでの買収提案に対し、大手技術メーカー3社が反対を表明したという。この買収は、過去最大規模となる極めて重要な技術取引の1つであり、クラウドからエッジに至るまで幅広い影響を及ぼすとされている。 (1/2)

SPAC(特別買収目的会社)とは?ゼロから解説! | いろはに投資

買収のみを目的としたSPACとは何かをゼロから解説しています。メリット、デメリットや具体的な事例もご紹介。

半導体大手・ルネサスが「捨て身」の買収を続ける理由 背景に ...

半導体大手のルネサスエレクトロニクス(東京・江東区)が、同業の英大手ダイアログ・セミコンダクターを買収することが決まった。2017~2019年に実施した計1兆円規模の買収に続く3社目の大型案件になる。有利子負債の膨張で財務悪化への懸念も強く、早期に買収の効果を示すことが求められる。買収総額は約6167億円ルネサスは2021年2月8日、ダイアログ買収を発表した。それによるとルネサスは21年末までに1

Weblio和英辞書 - 「買収」の英語・英語例文・英語表現

「買収」は英語でどう表現する?【単語】purchase...【例文】Money can't buy me...【その他の表現】buy up... - 1000万語以上収録!英訳・英文・英単語の使い分けならWeblio英和・和英辞書

AMD、ザイリンクス買収で合意-成長分野強化でインテルに対 …

米半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、同業の米ザイリンクスを株式交換により350億ドル(約3兆6600億円)相当で買収することで合意した。半導体業界で過去最大級の取引でAMDはより大きな研究開発資金と多様な製品群を手に入れ、競合のインテルを追い上げる。

ルネサスが英社買収発表 6157億円、半導体事業強化:時事 ...

半導体大手ルネサスエレクトロニクスは8日、同業の英ダイアログ・セミコンダクターを買収することで同社と合意したと発表した。買収額は48億8600万ユーロ(約6157億円)。同社の株式をすべて取得する予定で、2021年末までの手続き完了を目指す。 世界的に半導体不足が深刻化する中、IoT(モノのインターネット)関連の半導体技術などに強みを持つダイアログの製品や人材を取り込み、事業競争力を強化する。 ルネサスの柴田英利社長は8日、オンラインで記者会見し、IoTに加え、自動車分野などを挙げ、「これまで以…

Arm買収で半導体市場は「NVIDIA」の一人勝ちか? それとも ...

AMD、Intel、NVIDIAの半導体ベンダー3社が打ち出す買収戦略で、半導体市場は騒がしくなっている。中でもNVIDIAのArm買収は市場の勢力図を塗り替える可能性がある。ただし買収の先行きは不透明だ。

電通を「過去最大赤字」に追い込んだ元凶の正体 | メディア業 ...

巨額減損に人員削減。デジタル転換で出遅れたツケは大きかった。国内広告最大手の電通グループが2月15日に発表した2020年12月期の最終損益は1595億円という過去最大、そして2期連続の赤字(前期は808億円の赤字)…

Epic Gamesが「Fall Guys」開発元を買収 1000万本以上を ...

米Epic Gamesが、ゲーム「Fall Guys: Ultimate Knockout」の開発を手掛ける英Mediatonicを買収。買収額は明かしていない。

Epic Games,「Fall Guys: Ultimate Knockout」の ...

 Epic Gamesは,バトルロイヤルゲーム「Fall Guys: Ultimate Knockout」の開発・運営を行うMediatonicの親会社であるTonic Games Groupの買収を発表した。買収金額などの詳細は明らかになっていないが,買収によるプレイヤーへの影響はなく,アップデートや販売計画などにも変更はないという。

【米国株動向】特別目的買収会社(SPAC)の今後の新たな ...

特別目的買収会社(SPAC)は、いま最も話題の投資のトレンドとなっています。SPACとは、自らは事業を実施せず、上場後に未公開会社を買収することを目的とする企業です。買収された企業は、SPACとの合併後の存続会社となり、従来のプロセスとは異なる方法で上場することになります。SPACが調達した資金は、昨年1年間で834億ドルだったのに対し、2021年は最初の6週間で460億ドルを超えています。

スシロー、京樽を買収: 日本経済新聞

回転ずし大手のスシローグローバルホールディングス(GHD)は26日、吉野家ホールディングス(HD)から持ち帰り専門のすし店などを展開する京樽(東京・中央)を買収すると発表した。4月1日付で全株式を取得する。買収額は非公表。スシローは京樽買収で関東の都心部に店舗網を広げ、持ち帰りサービスを拡充する。京樽は持ち帰りすし「京樽」や回転ずし「海鮮三崎港」を展開する。国内では関東の都心部を中心に290店

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
体験型ストアのb8taが埼玉県越谷市に新店舗を4月27日オープン、家電お試しサービスのレンティオ取扱製品が体験可能に
IT関連
2022-03-15 13:41
改札機通過に「Visa」のタッチ決済活用–福岡市地下鉄で実証
IT関連
2022-05-26 12:06
「シン・エヴァ」1週間で興収33億円突破 「初日の勢いそのままの大ヒット」
くらテク
2021-03-16 01:48
スペースXが新たに60基のStarlink衛星を打ち上げ、1カ月あまりで計300基が地球低軌道へ
宇宙
2021-04-09 22:16
HP、Chrome OS搭載デスクトップ「Chromebase All-in-One」発売 650ドルから
製品動向
2021-08-12 23:40
PythonやR対応の統合開発環境「JupyterLab 4.0」正式リリース。 より効率的なレンダリング、リアルタイムコラボレーション機能が分離など
Python
2023-06-15 04:27
敷島製パン、統合人事システム「COMPANY」を最新版の移行–ITコストの可視化を実現
IT関連
2022-08-13 16:32
第3回:IT部門がDX新組織で主役になれていないケース
IT関連
2022-06-09 06:17
Disney+の第3四半期の契約者数は予想を上回る1億1600万人、アジア市場が下支え
IT関連
2021-08-14 23:41
相鉄グループ、フルクラウド型コンタクトセンターシステムを導入
IT関連
2022-01-28 06:37
「macOS Ventura」に新搭載、仕事の生産性を向上させる3つの機能
IT関連
2022-07-28 18:22
インボイス制度を機に進める経理部門の「攻め」のデジタル化(前編)
IT関連
2023-01-26 23:47
電子文書の利用を推進する諸制度の動きとテクノロジー–後編
IT関連
2021-01-25 14:11
コーディングに活用されるAIの可能性–コードの生成、理解、アプリケーションのモダナイズ
IT関連
2021-08-04 01:07