外骨格ロボットは歩行能力と重作業補助の未来を約束する

今回は「外骨格ロボットは歩行能力と重作業補助の未来を約束する」についてご紹介します。

関連ワード (CES 2021、外骨格等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


この数年で、ロボットエクソスケルトン(外骨格)技術の能力が格段に向上した。それも十分に納得できる。第一に、これが生活の向上に役立つと初めて実感できた希有なテクノロジーであることが挙げられる。私はこれまで、数社のデモンストレーションを見学してきたが、数年ぶりに部屋の端から端まで歩けた人を見て、横に立っていたその人の伴侶が涙するといった光景を目にするにつけ、正直、息を呑む。

第二に、このテクノロジーには2つの際立った使用事例があることだ。1つは前述の移動能力。完全麻痺の人や歩行障害者を介助して移動するときの助けになる。もう1つは、重い物を持ち上げたり、長時間立ったままでいるときの体の負荷をエクソスケルトンが大幅に軽減してくれることだ。そのため、Esko Bionic(エスコ・バイオニクス)など多くの企業は、それらに別々に対応するために部門を2つに分けている。

つまりこれは、成長するまでにまだ数年かかると思われるが、大きな潜在市場だ。そんな事情から、ここでは大まかな予測しかお話できないのだが、この分野には小さな企業が参入し、実のあるビジネスを開拓できる余地が十分にあると私は信じている。

だが大手企業が参入してきたとしても、私は驚かない。それは、ロボティクス分野にお墨つきをもらうには良い方法だからだ。今週開催されたCES 2021に登場したSamsung(サムスン)のGEMSは、それほど多くの発表時間は割かなかったものの、間違いなく最大級の製品だろう。これは2年前のCESでデビューし、私たちも実際に試すことができた。発表された内容は、主にバッテリーなどのハードウェアの進化と、間もなく始まる臨床試験に関するものだった。製品を送り込む先として、医療と医療関連の分野は欠かせない。

しかし今週のCESで発表されたSamsungのロボティクス技術は、どれを見ても同社の本気度を判断する決め手には、ほとんどなっていない。2020年のCESでは「没入型のトレーニング体験」の一環としてわずかに顔を出した程度だった。

画像クレジット:Archelis

もっと小規模な企業が、魅力的な製品を披露していた。一番に思い浮かぶのが、日本語で「歩けるイス」から命名したArchelisFXを展示した日本のArchelis(アルケリス)だ。この装置は、さまざまなシナリオを想定してデザインされている。腰痛のある人や外科手術を受けたばかりの人なども、その範疇に入る。レンタルもあるが、45万円で購入することもできると同社は話している。

全体として、2021年のバーチャルCESに登場したエクソスケルトンは、どちらかといえば移動に重点が置かれていた。その証拠に、2020年のCESでデルタ航空との提携を発表したSarcos Robotics(サーコス・ロボティクス)は欠席だった。2020年9月、同社はこの取り組みに4000万ドル(約42億円)のラウンドで資金調達を果たしている。

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画像クレジット:Samsung


【原文】

The last several years have seen a substantial increase of ability for robotic exoskeleton technology. Completely understandable. For one thing, it’s that rare technology you encounter that really feels like it’s going to change lives for the better the first time you see it. I’ve had a number of demos with companies that frankly took my breath away — watching someone walk across the room for the first time in years while their spouse stands by you crying will do that.

For another thing, there are two distinct use cases for this tech. The first is the aforementioned mobility — whether it’s full paralysis or simply helping people with walking impairments move a bit more easily. The second is work. Exoskeletons have great potential to ease the burden of lifting heavy objects or standing for extended periods. For this reason, many companies like Esko Bionics have created two distinct divisions to serve both sides.

So it’s a big, potential market — albeit one that’s still going to take a number of years to mature. For that reason, we’re really only talking rough projections here. I do think there’s still space for some smaller companies to carve out a meaningful business in the category.

I also won’t be surprised when more big companies get involved in the category. It’s a good way to put your stamp on the robotics category. Samsung’s GEMS is certainly the biggest-name product in the category this week at CES — even if it didn’t warrant a ton of stage time. It debuted at the event two years ago and we were able to try it out. For now, the news centered around hardware improvements like battery and the beginning of clinical trials – a necessary part of bringing this sort of healthcare or healthcare-adjacent product to market.

As with most of Samsung’s robotics announced at the show this week, the jury is very much still out with regards to how seriously the company is taking the product. Last year it made a brief appearance at CES as part of an “immersive workout experience.”

Image Credits: Archelis

Some smaller companies have shown off compelling entries. Japan-based Archelis Inc. is top of mind, showcasing the ArchelisFX, whose name derives from the Japanese word for “walkable chair.” The device is designed for a number of different scenarios, including back pain and those who have recently undergone surgery. The company says it will be available to rent or buy for around $5,000.

On the whole, the exoskeletons on display at this year’s virtual CES tend largely toward the mobility side of the equation. Notably absent was Sarcos Robotics, which announced a partnership with Delta Airlines at last year’s event. In September, the company built on that interest to raise a $40 million round.

(翻訳:金井哲夫)


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