リテールテックが創出する「偶然の出会い」–トライアル長沼店を取材

今回は「リテールテックが創出する「偶然の出会い」–トライアル長沼店を取材」についてご紹介します。

関連ワード (マーケティング等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 千葉市稲毛区のJR稲毛駅からバスに17分ほど乗り、民家や飲食店が点在する町並みをしばらく歩くと、ひときわ大きな建物が見える。正面まで回ると、青地に白で「TRIAL」と書かれた巨大な看板が目に入る。これが、「スーパーセンタートライアル長沼店」(以下、長沼店)だ。今回は、先進的なリテールテックを活用し、挑戦を続ける同店を取材した。

 「トライアル」は、食料品や衣料品、住居関連商品が一つのフロアに集結しているスーパーセンター。トライアルカンパニーが九州地方を中心に263店舗展開している。

 同社は店舗内に、セルフレジ機能を搭載した買い物カート「スマートショッピングカート」や、人や棚の動きを人工知能(AI)で検知する「リテールAIカメラ」などを設置。これらのIoT機器で収集されるデータをシステム基盤「MD-Link」経由で約260社のメーカーや卸売業者と共有している。IoT機器やシステムは、グループ企業のRetail AIが開発している。

 中でも首都圏に位置し、関東地方の店舗でIoT機器が最も多く導入されている長沼店は、リテールAIプラットフォームプロジェクト「リアイル」の実証実験にも活用されている。同プロジェクトでは、AIのデータ分析から得られる気付きを共有して事業に生かすことで、流通業全体の構造改革や購買体験の向上を目指している。トライアルカンパニーのほか、卸売業者、流通業者、食品/飲料メーカー、冷蔵ショーケースメーカーが参画している。

 取材では、トライアルカンパニー マーケティング部 課長の堀井氏が店内のIoT機器について説明してくれた。スマートショッピングカートはセルフレジ機能に加え、全国263店舗の購買データから同じ商品を購入した顧客があわせ買いした商品の中でクーポンがあるものを表示する。クーポンを配布することで、お得な買い物のほか、来店客がなじみのない商品と出会うことを狙っている。

 来店客とメーカー双方にメリットがある仕組みだが、中には一度始めて中止したレコメンドもあるという。例えば以前、精肉部門などにビーコンを設置して同カートを持った来店客が近づくと、鶏肉を使ったレシピやそれに合うアルコール飲料をカートの画面上でレコメンドしていた。だが効果を検証したところ、買い物体験の向上にはあまり寄与していないと分かり、現在は行っていない。

 「われわれが良かれと思って始めたことでも、お客さまは求めていないことがあり、そうしたギャップを埋めることに試行錯誤しています。店舗にIoTを入れるのは、まだ始まったばかり。どこかにエキスパートがいるわけではなく、われわれがエキスパートになろうとしているところ。だからこそ、リアイルの参加企業らと答えを模索しています」と堀井氏は述べた。

 取材では、来店客にスマートショッピングカートの使用感を聞いた。60代の女性は、「カートにはすぐ慣れた。最初はチャージの仕方に迷ったが、その後は便利で使っている。熱帯魚を飼っているので、クーポンが適用される餌を買ったことがある」と話した。

 40代の女性は、「最初はスキャンするのを忘れていて、後で気付いてまとめてやった。自分に合った商品が勧められている感覚は正直ない。勧められたものを買うというよりは、クーポンがある商品の一覧から自分が欲しいもののカテゴリーを確認している」という。

 多くの来店客になじみのない商品を試してもらうには、さらなる試行錯誤が必要だと思われる。最後に堀井氏は、「今の時代、効率だけを求めたらEC(電子商取引)で済みます。実店舗が追求すべきなのは、楽しさやわくわく感。お客さまが店を訪れて、商品を吟味しながら店内を回る時の楽しさを最大化していきたいです」と語った。

 取材では、筆者が実際に買い物を行った。同社が目指す、便利でエンターテインメント性のあるショッピングを体験した。

BtoBマーケティングにまつわる4つの理想と現実 (1/3):MarkeZine(マーケジン)

 マーケティングを強化すれば、売上が上がる? マーケティング上手な会社になれば、顧客数が伸ばせる? コロナ禍の影響もあり、マーケティング部門には様々な期待が寄せられている。しかし才流の栗原氏は「過度な期待や高すぎる理想が、誤った打ち手につながることもある」と警鐘を鳴らす。本稿ではよく見られる4つの理想と現実を、成果を出すために必要な視点・アクションとともに紹介する。

インバウンドマーケティングとは?方法・事例・費用を総まとめ | 集客・広告戦略メディア「キャククル」

インバウンドマーケティングとはどのようなものか、そのルーツや日本で認知が広まった経緯、インバウンドマーケティングを実装する方法や事例、導入費用などを徹底解説しています。インバウンドマーケティング導入の参考になさってください。

訪問しない時代に不可欠の「営業×マーケティング」、その統合戦略に必要な要素とは:SalesZine(セールスジン)

 訪問を前提とした営業戦略が通じなくなってきた今、オンラインでリードを獲得して商談に繋げるにはマーケティングとの統合戦略が不可欠です。セールスフォース・ドットコム、パーソル総合研究所、そして渥美英紀さんによる新刊『訪問しない時代の営業力強化の教科書』(翔泳社)から、その戦略を組み立てるために必要な要素について解説された「Chapter 1 営業戦略」を紹介します。

リマーケティング広告とは?メリットや設定方法について解説 | デジ研

今回は、数あるインターネット広告の中でも「見込み客に効果的にアプローチができる」のが魅力のリマーケティング広告について解説します。これからWeb広告を始めたい人、商品の購入や申し込み向上につながる広告を出したい方にオススメの広告です。ぜひ、この記事を参考に導入を検討してみてください。

マーケティング自動化ツール「Klaviyo」、企業価値1兆円を突破

今から10年以上前、起業家のアンドリュー・ビアレッキ(Andrew Bialecki)は繰り返し起こる問題に直面していた。ランニングをテーマにした検索サイトを立ち上げた彼は、ユーザーがどのようにサイトを利用しているかを把握できず、サイトのカ・・・

#112 「カズ社長から学ぶ、絶対に見逃せないファンマーケティングの極意」|庄司誉幸 Line登録であなたの月商10 ...

あなたはカズ社長をご存知ですか? SNSのフォロワーが多く有名なマーケーターの方なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。 私が主宰しているアカデミーでも外部講師としてマーケティング顧問をしてくださっています。 そんなカズ社長に先日特別講義をしていただきました。 かなり貴重な内容でマーケティングの極意や最先端のお話をしていただきました。 今回は特別講義をもとに「カズ社長から学ぶ、絶対に見逃せないファンマーケティングの極意」についてお伝えします。 私のLINE公式アカウントでブランディング・マーケティングのより詳細な内容や具体的な方法を配信中!友だち追加するだけで、無料

【無料・随時更新】SNSマーケティングセミナーのご案内

現在、以下の情報を公開しています。(クリックで目的の項目までジャンプします) 【5/27(木) 15:00~16:00】 インスタラボ編集長が事例で解説!成果を高めるInstagram・Twitter

【社員インタビュー①】0を1に。新しいなにかをつくりたい人現る。(マーケティング) | 株式会社アジャイルウェア

<マーケティングチームと協力して自社webサービスをPRしてくれる広報も募集しています♪くわしくは こちら ♡> おまけ . すぐにあだ名をつけちゃうあだ名おじさんのCEO。 ただ、自分のプロフィールの特技欄に 「1日たったら忘れること」

無駄にならないウェビナー活用方法とは?マーケティング担当者向け無料オンラインセミナー、5月26日開催 - U ...

コロナ禍により、マーケティング活動においてもオンライン化が進んでいる昨今。「成果につながる手法を知りたい」「リード獲得スキルを身につけたい」と思っているビジネスパーソンは少なくないのでは?テクロ...

製造業界における展示会の実態を調査 「オンライン展示会は集客・商談化までの導線に改善余地あり」 | マーケティングキャスト

製造業BtoB企業向けに独自開発したマーケティングオートメーションツール「MRC」を展開する株式会社マーケライ […]

マーケティング×エンジニア求人 | マーケティング・クリエイティブの求人情報・転職支援はマスメディアン

マーケティング×エンジニア求人のページです。宣伝会議グループのマスメディアンはマーケティング・クリエイティブの求人数・転職支援実績No.1クラス。マーケティング部・広報部、クリエイター(デザイン・CM・コピー・Web)、広告会社、制作会社など大手・優良企業の求人多数。

マーケティング・ダッシュボード「Roboma(ロボマ)」がプレースメント別レポートに対応|RoboMarketer ...

RoboMarketer株式会社のプレスリリース(2021年5月20日 11時20分)マーケティング・ダッシュボード[Roboma(ロボマ)]がプレースメント別レポートに対応

マーケティング専門メディア「MarkeZine(マーケジン)」15周年記念キャンペーンを開催! - 調布経済新聞

調布経済新聞は、広域調布圏のビジネス&カルチャーニュースをお届けするニュースサイトです。イベントや展覧会・ライブなどのカルチャー情報はもちろん、ニューオープンの店舗情報から地元企業やソーシャルビジネスの新しい取り組み、エリアの流行・トレンドまで、地元のまちを楽しむ「ハッピーニュース」をお届けしています。

マーケティング専門メディア「MarkeZine(マーケジン)」15周年記念キャンペーンを開催! - PR TIMES ...

マーケティング専門メディア「MarkeZine(マーケジン)」15周年記念キャンペーンを開催! 2021.5.20(Thu) 14:46

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
リモート時代の今、グーグルがオフィス取得に1100億円超を投じる意味
IT関連
2022-02-02 16:01
オープンソースのAIチャットボット「HuggingChat」とは?
IT関連
2023-05-13 23:50
HashiCorp、「Terraform Cloud」に「Policy runtime version management」機能
IT関連
2023-10-06 07:33
富士通、販促コンテンツを生成するAI技術を開発
IT関連
2023-08-05 12:31
GitHub、「Microsoft Kiota」を使って生成された「Go」「.NET」SDKを公開
IT関連
2024-01-06 07:56
外務省、「COMAPNY」導入で約60年運用する人事給与システムを刷新
IT関連
2022-11-19 20:14
31万名超が参加登録する競技プロのAtCoder、実践を想定したプログラミング検定「アルゴリズム実技検定」実施日程を発表
IT関連
2022-01-29 12:19
積水化学と日立製作所、材料開発でのMI推進に向けた共同研究
IT関連
2022-09-23 02:29
日本で大型データセンター合弁事業を展開–三井物産と英フィデリティ
IT関連
2021-08-13 23:38
PayPay証券スタート ソフトバンク傘下のOne Tap BUYが商号変更
企業・業界動向
2021-02-02 22:02
J:COM MOBILE、月20GBで2480円の新料金プラン 5G対応は夏以降
企業・業界動向
2021-01-29 22:14
名古屋グランパスエイト、LBBのモバイルオーダー基盤を導入–会員登録機能が追加
IT関連
2022-07-13 03:00
レトロでかわいいニコン「Z fc」は見た目で買っちゃっていい趣味のミラーレス一眼だった :荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/5 ページ)
くらテク
2021-08-23 17:50
リコー、国内グループ13社の経理業務システム基盤をOCIへ移行
IT関連
2022-12-02 09:34