愛知県西尾市、行政手続きのオンライン申請に「LINE」活用
今回は「愛知県西尾市、行政手続きのオンライン申請に「LINE」活用」についてご紹介します。
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愛知県西尾市は2月1日から、LINE公式アカウントから行政手続きのオンライン申請を受け付ける。この仕組みは、NTTデータ関西の「e-TUMO APPLY」(あいち電子申請・届出システム)とtranscosmos online communicationsの「KANAMETO」を活用している。transcosmos online communicationsは、トランスコスモスとLINE、セールスフォース・ドットコムの合弁会社。
今回の取り組みにより、西尾市の住民はLINE経由で「上下水道使用開始の届出」「犬の登録事項の変更の届出」「国民健康保険被保険者証再交付」などの申請ができるようになる。
e-TUMO APPLYは、全国27都道府県、約800の地方公共団体で活用されているクラウド型の電子申請サービスで、ノーコードで容易に申請手続きを作成でき、24時間体制でインターネットで行政手続きを行える。マイナンバーカードによる電子署名、クレジットカードやLINE Pay、PayPay、楽天ペイなどのキャッシュレス決済など住民と自治体のニーズに合わせて必要なサービスを組み合わせて利用できる。
KANAMETOは、transcosmos online communicationsが開発・提供する、LINEを活用した行政のデジタルトランスフォーメーション(DX)ツール。住民が登録した情報を届けるセグメント配信や、新型コロナウイルスに関連するQAチャットボット提供、防災情報の発信、道路や公園の不具合の通報受付け、チャットによる育児相談など、さまざまな住民サービスのデジタル化に活用され、100以上の地方自治体で利用されている。
西尾市は、e-TUMO APPLYを利用する全国の自治体約800団体の中で、初めてLINEからオンライン行政手続きの申請受付が可能となるLINE連携機能を導入した。同市では住民の53%が利用しているLINE公式アカウントに着目し、今回の導入に至った。
LINE連携機能により、IDとパスワードを入力することなく、西尾市LINE公式アカウントからの自動ログインが可能となり、申請完了通知などをLINEメッセージで受け取ることができる。また、マイナンバーカードを活用した公的個人認証サービス(JPKI)による電子署名に対応したオンライン申請も含めて、さまざまな行政手続きをLINE公式アカウント経由でオンライン申請ができる。さらに、LINE公式アカウントのメニューやチャットボットの機能と連携することで、それぞれの目的に応じたオンライン申請へ分かりやすく進むことが可能となった。
今後同市では、2023年3月までにさらなるオンライン申請の充実を図り、時間や場所を問わずに手続き可能なサービス環境の構築を目指す。