シトリックス、投資会社が165億ドルで買収へ–非公開化
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Citrixは米国時間1月31日、Vista Equity PartnersとEvergreen Coast Capitalが同社を買収することで合意したと発表した。Vista Equity Partnersは、エンタープライズソフトウェア、データ、テクノロジー企業にフォーカスした世界的な投資会社だ。Evergreen Coast Capitalは、Elliott Investment Managementの関連会社だ。買収金額は165億ドル(約1兆9000万円)で、取引は全額現金で行われる。Citrixの株主は1株当たり104ドルを受け取る。
取引完了後、Citrixは非公開化される。VistaとEvergreenは、CitrixとTIBCO Softwareを統合する計画だ。TIBCOはエンタープライズデータ管理を手掛けており、主に予測分析で専門性を有している。この統合により、「顧客とユーザーがデジタル変革を加速させ、ハイブリッドなワークプレースのかじ取りをする上で必要な、安全なアプリケーションと情報へのアクセス、洞察を提供できるようになる」と期待されている。
合併後の企業は100カ国で40万社の顧客基盤を持つ。Fortune 500企業の98%が含まれる。
Citrixの取締役会会長で、暫定最高経営責任者(CEO)兼社長のBob Calderoni氏は、買収に伴いCitrixを非公開化することで、「DaaSなどの高成長の機会に投資できる財政的、戦略的な柔軟性が高まり、現在進行しているクラウド移行を加速させることができる」と説明した。また同氏は、このような取引が5カ月ほど前から検討され、「財務的、戦略的な買い手候補」に広範に働きかけていたことを明らかにした。
買収はCitrixの取締役会に満場一致で承認されており、株主の承認と慣習的な買収完了条件の履行を経て、2022年半ばに完了する見通しだ。
Citrixは現在のブランド名で運営され、本社はフォートローダーデールにとどまる。