HPEが注力するサービスビジネスモデルの可能性と課題とは

今回は「HPEが注力するサービスビジネスモデルの可能性と課題とは」についてご紹介します。

関連ワード (松岡功の一言もの申す、経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するサービスビジネスモデルとして、Hewlett Packard Enterprise(以下、HPE)が注力する「HPE GreenLake」。同社の日本法人によると、急伸長しており、このほど大幅な強化も発表した。大きな可能性とともに課題もありそうなサーバーメーカーの新たな取り組みにフォーカスしてみた。

 「HPE GreenLakeのビジネスが昨年から伸びており、直近の2四半期では連続して2倍以上に成長している」

 HPE日本法人の日本ヒューレット・パッカードでGreenLake事業を担う常務執行役員の小川光由氏は、同社が4月14日にオンラインで開いた同事業の最新動向に関する記者説明会で、こう切り出した(写真1)。

 HPE GreenLakeは、ハイブリッドクラウドを構成する製品・サービスからなるDXプラットフォームで、クラウドサービスと同様の「アズ・ア・サービス」によるビジネスモデルを前面に打ち出した施策だ。すなわち、同社にとってビジネスモデルの大転換を図る重要な取り組みである。

 小川氏は会見で、まずHPE GreenLakeにおけるグローバルのビジネス状況について説明した。それによると、直近の四半期である2022年度(2022年10月期)第1四半期(2021年11月~2022年1月)の受注金額の伸びは前年同期比136%増(2.36倍)となり、その前の2021年度(2021年10月期)第4四半期(2021年8~10月)の同114%増(2.14倍)に続いて、冒頭の発言にあるように2四半期連続で2倍以上の急伸長を果たした。

 同氏が映った写真1には、その他のビジネス状況についても記されている。上段を見ると、HPE GreenLakeの顧客数は12万社、パートナー企業数は900社、顧客維持率は96%をそれぞれ超えているという。また、中段には主要なサービスの内容、下段にはエコシステムを形成する主要なパートナー企業名が記されている。

 このパートナー企業名で目を引くのが、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft、Googleといったメガパブリッククラウドサービスベンダーが名を連ねていることだ。これらのどことも連携可能なハイブリッドクラウドソリューションを競合他社に先駆けて整備し提供してきたのもHPE GreenLakeの大きなアドバンテージである。

 図1は、その主要なサービスを階層的に描いた全体像だ。さらに、それらのサービスをカテゴリー別にブレイクダウンしていくと図2に示すように50を超える数があるが、その中の12のサービスが今回新たに加わった。新サービスの内容については発表資料をご覧いただくとして、以下ではHPE GreenLakeの可能性と課題について考察してみたい。

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