昭和女子大附属昭和小、児童の思考力など可視化へ–AIが評価の偏り補正

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 昭和女子大学附属昭和小学校は、児童・生徒の思考力や表現力、判断力などを可視化・データ化するツール「Ai GROW(アイ・グロー)」の導入を決定した。同ツールを提供するInstitution for a Global Society(IGS)が6月3日に発表した。同校では、同月9日に小学6年生104人が受験する予定。

 Ai GROWは、学力と異なり、従来の筆記試験では評価が難しいとされる「非認知能力」などを可視化する教育機関向けの評価ツール。児童・生徒の気質とコンピテンシー(優秀な人材に共通する特性)を評価する。同ツールは、国内外で250校以上の小/中/高等学校で導入されている。

 従来の適性検査では選択式で回答するため、受験者が「社会的に望ましいとされる性格になるように答える」など、意図的な回答が見られる。これに対し、同ツールの気質診断では、潜在的な性格を測る心理学の手法「潜在的連合テスト(Implicit Association Test:IAT)」を活用することで、児童・生徒の本来の気質を測れるとしている。

 コンピテンシーは、スマートフォンやタブレットを用いて、3人の同級生に評価をしてもらい、測定する。児童・生徒同士による評価で想定される偏りや忖度(そんたく)を人工知能(AI)で補正し、公正な評価を図る。

 受験結果は児童・生徒と教員側双方に公開され、受検完了後、児童・生徒は自身の受検ページ、教員は管理画面から確認可能。児童・生徒は、気質診断/コンピテンシー計測結果のほか、伸ばしやすいコンピテンシーの上位3つ、今後のアドバイス、業界別のコンピテンシーモデルなどが分かる。教員は児童・生徒個人のカルテに加え、クラスごとの特徴を把握できたり、目的に応じたグループ分けを提案されたりする。

 同ツールでは、定期的な受験により児童の資質や能力の成長をデータ化し、数値の推移を表示する。昭和女子大学附属昭和小学校は同ツールの導入により、児童の自己理解やキャリアの基礎形成、教育効果の可視化、カリキュラムの改善につながることを期待しているという。

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