日立、ガバメントクラウド接続を想定したシステム基盤研究に着手
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日立製作所は7月15日、福岡県北九州市と政府の「ガバメントクラウド」への接続を想定したハイブリッドクラウドによる共通IT基盤の共同研究に着手したと発表した。
北九州市は、2021年12月に「DX推進計画」を策定。その中で情報システムの標準化と共通化に対応するため、同市のデータセンターにある「北九州市システム共通基盤」の見直しを進めているという。
共同研究では、北九州市が整備する新たなシステム共通基盤とガバメントクラウドを相互接続したハイブリッドクラウドでの運用を想定し、システムの機能や構成、運用などの在り方を検証する。
具体的には、まず北九州市のシステム共通基盤および基幹系業務システムをクラウドに移行するため、基幹系業務システムのサンプルの稼働基盤を閉域テスト環境として用意するクラウドに切り替える。ここでシステム稼働の可否と課題を検証する。次にシステム共通基盤の共通機能について、テスト環境のクラウドへの移行などを試し、機能性と運用での容易さを検証する。これらを基に、新たなシステム共通基盤をクラウドで運用できるか検討する。同時に、ハイブリッドクラウド時の各種クラウドサービスの適用とその費用を試算し、投資対効果を評価する。
さらに、ハイブリッドクラウドを前提にした新たなシステム共通基盤での機能実装、情報セキュリティ対策を講じた上でのハイブリッドクラウドに適したネットワーク、ハイブリッドクラウドシステムの運用について設計を検討していくという。